2007年07月17日

肌の細胞が若返る「ACR療法」(1)

今回はACR療法の話をしたいと思います。

ACRとは、
「Autologous Cell Rejuvenation」
の略。それぞれの単語は、
Autologous = 自分で
Cell     = 細胞を
Rejuvenation = 若返らせる
という意味です。
つまり自分自身のカラダの一部を使って
老化した肌細胞を若返らせる
方法なのです。

肌は老化すると、たるんでシワができやすくなります。
歳をとると、口の両側にできる“ほうれい線”や
目尻のシワが目立つようになりますが
これも肌細胞の老化が原因です。

肌のハリを取り戻し、シワを目立たなくする方法としては
これまでにも「ヒアルロン酸注入」や
「ボトックス注入」といった方法がありました。
これらの方法は、額や目尻、ほうれい線といった
はっきりとしたシワを改善するのに効果があります。
でも、下まぶたやほうれい線のまわりにできる
いわゆる“ちりめんシワ”は、
これらの方法だけではなかなか消えてくれません。
ACR療法はこの“細かいシワ”を改善する方法として
いま高い注目を集めています。

私が知る限りACR療法が登場したのは今年に入ってから。
つまり、とても新しい治療方法なのです。
それがわずか半年の間で、美容皮膚科の世界で一気に広まり
数多くの医院でACR療法が行われるようになりました。
もちろんコムロ美容外科でも行っています。

それでは患者さまご自身の“なに”を使うことで
老化した肌細胞を若返らせるのでしょうか。
それは血液に含まれている“血小板(けっしょうばん)”です。

血液の中には、赤血球や白血球、血小板などが含まれており
それぞれが重要な役割を果たしています。
血小板は、赤血球や白血球に比べて小さいのですが
怪我などで出血したときに、血管の損傷部分に集まって
血液を凝固させる働きがあります。
つまり止血(血液が流れ出るのを止めること)という
私たちが生きていく上で欠かせない機能を果たしているのです。

ところが血小板には、止血だけではなく
もうひとつ重要な働きがあることがわかっています。
それは“創傷治癒効果”と呼ばれるものです。
一見すると難しそうな言葉ですが
早い話が“できちゃった傷を治す”ということです。

血小板が傷口に集まると、凝固して血を止めると同時に
まわりの細胞に“成長因子”を放出し、
傷ついた細胞の再生を促します。
怪我をしてもしばらくすると自然に治ってしまいますが
これは血小板が持つ“再生能力”の効果なのです。

Fig_4

血小板の再生能力を、老化した細胞にも応用できないか。
この発想から生まれたのがACR療法です。

実際に老化した肌細胞に血小板を注入すると
細胞の働きが活性化し、コラーゲンやヒアルロン酸が
新たに作り出されることがわかっています。
これによって肌にハリが戻り、若返りの効果が得られます。

Fig_5

それでは実際の治療方法は、どのようなものなのでしょうか。
次回はACR療法の具体的な内容をご紹介します。

posted by コムロ美容外科 at 16:00 | 若返り(しわ、たるみ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする