2007年09月04日

豊胸術を成功させるポイント(2)

前回の続きです。

豊胸術を成功させるには丁寧な作業が必要だと申し上げましたが
実際、私が手術を行う場合も、丁寧さを最も重視しています。
炎症を起こさせないため、出血しないように作業を進めていくので
剥離に伴う痛みもほとんどありません。

いちばん怖いのは、不慣れなドクターが
短時間で雑に手術を行うことで炎症を引き起こし
その結果「被膜拘縮」が生じてしまうことです。

人工乳腺のまわりに被膜ができるのは
人体の自然な反応なので避けられないのですが
この被膜が薄いほど、柔らかく自然な仕上がりになります。
しかし炎症が起きると被膜が厚く、固くなります。
こうなってしまうと、なかなか柔らかくすることはできません。
場合によっては再手術が必要になることもあります。

とにかくじっくりと、丁寧に手術を行うこと。
これこそが豊胸術を成功させるための基本なのです。

人工乳腺を入れるポケットができあがったら、
実際の人工乳腺を入れる前に
「ママリー・サイザー」という器具を挿入します。
これは皮膚移植などで使われる
「エキスパンダー」と呼ばれる器具の一種で
外側からチューブで生理食塩水を入れることで
人工乳腺のような膨らみを作ることができます。

なぜ人工乳腺を入れる前に
ママリー・サイザーを入れるのかというと
この段階で患者さまに自分の目でご確認いただきながら
人工乳腺の大きさを決めていくためです。

手術中の麻酔は、基本的に「硬膜外麻酔」で行います。
これは手術箇所の知覚のみを麻酔する方法なので
手術中の経過を患者さまご自身の目で、
鏡を見ながらバストチェックができます。

どの程度の大きさのバストが最適なのかは
それぞれの患者さまの好みによって変わります。
そのため、手術中に大きさをご確認いただくことは
患者さまに喜んでいただける手術結果を得る上で
非常に重要なプロセスだと考えています。

人工乳腺の大きさは、25cc単位で選択できます。
ママリー・サイザーに生理食塩水を入れ、
最適な大きさを確認できたら、
入れた生理食塩水の容積に最も近い大きさの
人工乳腺を入れることになります。
その後、切開部分を縫合すれば、手術は完了です。

美しく自然なバストを作り上げるには
手術後の経過にも注意しなければなりません。

まず手術後1週間程度は、出血と腫れを抑えるため
包帯で圧迫し、手術部分を固定します。
この間、入浴は不可、シャワーも下半身のみ可能です。
手術後1週間程度で抜糸を行いますが、
この後は普通に入浴してもかまいません。

ブラジャーの着用は抜糸後から可能ではありますが
この場合はバストの形を整え、腫れを最小限に抑える
専用のブラジャーの着用が必要です。
もし可能であれば、1ヶ月間はノーブラがいいでしょう。
ブラジャーでバストを締め付けてしまうと
アナトミカルの自然な形が出にくくなるからです。

特にワイヤー入りのブラジャーでバストを寄せてしまうと
バストの外側や下側が上に引き上げられてしまい
人工乳腺の位置が上に寄ってしまう可能性もあります。
ワイヤー入りブラジャーの着用は、
手術後3ヶ月程度たってからにすべきです。

なお、じっくり丁寧に行うとはいっても
実際の手術は1時間程度で終わります。
日帰りで行えるので、入院の必要もありません。
ご自身のバストの大きさに不満のある方は
ぜひお気軽にご相談いただき、
“理想の美”を手に入れていただきたいと思います。



posted by コムロ美容外科 at 16:00 | バスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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