2007年09月25日

インプラントを成功させるために(3)

前回のお話で
「歯が抜けたらできるだけ早く専門医に診てもらうべき」
と申し上げました。
それでは歯が抜けた後に放置しておくとどうなるのか
実際の例を見ながら説明しておきたいと思います。

まずは下の写真をご覧ください。

Fig_28

これは今年7月にコムロ美容外科歯科のスタッフとなった
20歳代女性のケースです。
右下の奥歯が3年ほど前に抜け、そのまま放置されています。
その結果、そのまわりでいくつかの変化が起こっています。

Fig_29

@抜けた歯の上の歯が、下ってきています。
AB左右の歯も、抜けた部分へと傾いています。
C歯肉が薄くなっていることがわかります。
 その下の骨も、小さくなっていると推測できます。

これらの変化が大きい場合には、
インプラントの前にいくつかの処置を行う必要が出てきます。

まず骨が小さくなりすぎた場合には、
前回申し上げたように、骨増量術を行う必要があります。
またまわりの歯の傾きが大きい場合には
インプラント前に歯並びの矯正も必要です。
放置している期間が長くなればなるほど
このような手間がかかりやすくなるのです。

彼女の場合には幸いにも変化がまだ小さかったため
そのままインプラントを行うことができました。
実は8月28日にインプラントを実施しており、
10月末には上部構造を取り付けられる予定です。

インプラントは骨にドリルで穴をあけるため
「痛いのではないか」と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし実際には、あまり痛くはありません。
写真の彼女も
「麻酔の前に麻酔クリームを塗ってくれたので
 麻酔注射の痛みも感じませんでした」
と言っております。
麻酔が切れた後、少し腫れたような感じがしますが
それもしばらくたつとおさまってしまい
その後はまったく違和感がなかったといいます。

施術前の診断には高度な知識と経験が必要ですが
施術そのものの難易度はそれほど高くはありません。
歯は口の内側に向かって生えているので
口腔内という狭い空間で作業を行う必要がありますが
専用器具を適切に使えば、問題なく作業を進められます。
必要な時間も、一般に思われているより短時間です。
ただし骨増量術が必要になる場合には、前回申し上げたように、
外科の専門知識とテクニックが必要になります。

そのためインプラントを行うのであれば、一般歯科よりも
口腔外科のドクターに診てもらった方が安心なのですが
一般歯科と口腔外科の違いはもうひとつあります。
それは消毒に対するスタンスです。
もちろん一般歯科も適切な滅菌・消毒は行われているのですが
外科の方がはるかに厳しい基準で消毒が行われています。
そのため院内感染の危険性も外科の方が小さいのです。

インプラントを成功させるためだけではなく
院内感染という余計なリスクを避けるためにも、
口腔外科のドクターが診てくれる医院か
外科が併設されている医院に行くことをお勧めします。
もちろん経験豊富なドクターがいることも
重要なポイントであることは言うまでもありません。

posted by コムロ美容外科 at 16:00 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする