2007年11月27日

ヒアルロン酸にもいろいろあります

今週はヒアルロン酸のお話をします。

最近はヒアルロン酸を配合した化粧品や
サプリメントも増えているので、
みなさんも名前は聞いたことがあると思います。
美容外科の世界でも、お顔のシワを取るために
ヒアルロン酸を注入する施術があります。

それではヒアルロン酸とは、どのようなものなのか。
専門的な言い方をすると、ムコ多糖の一種で
学術的には「ヒアルナロン」と呼ばれています。
関節や皮膚、脳など体内に広く分布しており
生体内では100万以上という、
極めて高い分子量を持つ物質です。

ヒアルロン酸は保水力や粘性が高く
年齢と共にお肌の張りが失われていくのは
皮膚のヒアルロン酸量が低下するためです。
逆にヒアルロン酸注入でその量を増やせれば
お肌の張りを取り戻し、
シワを取ることができるのです。

ヒアルロン酸注入によるシワ取りを
実際に行っている医院の数も増えています。
ただ、ここでひとつ
ご注意いただきたいことがあるのです。
実はヒアルロン酸には様々な種類があり
使うものの種類によっては、施術の効果が
大きく変わってしまうのです。

最初の頃のヒアルロン酸は、
鶏のトサカ(鶏冠)から採取されていました。
その後、乳酸菌などを使ったバイオ技術で
大量生産されるようになっています。
現在、日本国内では色々なヒアルロン酸が
使われています。しかし私は、
一般的に使われているヒアルロン酸を
お勧めしていません。
他のヒアルロン酸に比べると高額になるのですが
「エセリス」というものをお勧めしています。
エセリスはヒアルロン酸製品の中では最も新しく
日本ではまだそれほど使われていません。
九州地域ではコムロ美容外科歯科だけです。

その最大の特徴は、効果が長続きする点にあります。
その違いを示したのが次のグラフです。
通常のヒアルロン酸は注入後すぐに
効果が薄れ始めますが
エセリスは効果の低下がゆっくりと進みます。

Fig_68

このグラフでは違いを理解しやすくするため
効果がゼロになるまでの期間を同一にしていますが
実際にはエセリスの方が長期間、効果が持続します。

それではなぜエセリスは効果が持続するのか。
その理由は物理的な構造にあります。
一般的なヒアルロン酸は粒子状をしていますが
これに対してエセリスはジェル状です。
そのためまわりの組織に吸収されにくいのです。

もう少し詳しく説明しましょう。
下の写真は純粋なヒアルロン酸の形です。
細いひも状のものが不規則に散らばっています。

Fig_69

エセリスはこれにいくつかの処理を施すことで
ジェル状のヒアルロン酸を実現しています。
まず最初の処理は、ヒアルロン酸の線状化です。

Fig_70

次に線状に並んだヒアルロン酸同士を
分子のブリッジによって接続します。
これをヒアルロン酸のクロスリンクといいます。

Fig_71

ここにヒアルロン酸を補足的に追加すると
クロスリンクの強い部分と弱い部分ができます。
このような状態を
「第2次ダイナミッククロスリンク」
といいます。

Fig_72

このような状態にすることで、
ヒアルロン酸は2種類の性質を持つようになります。
クロスリンクが強い部分は長期持続性を発揮します。
ヒアルロン酸同士が強く連結されているため
他の組織に吸収されにくいのです。
これに対してクロスリンクが弱い部分は
流動性を発揮します。
これもエセリスの重要な特徴です。

粒子状のヒアルロン酸を注入した場合
注入場所に盛り上がりができ、
みみず腫れのようになることがあります。
(これを「線状隆起」といいます)
ほうれい線のような場所ではそれほど目立ちませんが
下まぶたのように皮膚の薄いところでは、
これが非常に目立ちます。

しかしエセリスは流動性も高いため
真皮部分に自然に広がっていきます。
このため線状隆起ができにくく
皮膚の薄いところにも注入できるのです。

最近はヒアルロン酸注入を
格安で行うところもあります。
しかしヒアルロン酸にはピンからキリまであるので
どのようなヒアルロン酸を使っているのか
よく調べてから施術を受けた方がいいでしょう。
安いヒアルロン酸を使うと
線状隆起ができやすい上、
効果が長続きしないからです。

エセリスは原価が高くなるのですが
コムロ美容外科歯科ではできるだけ低料金で
施術を行うようにしています。
ヒアルロン酸注入をお考えであれば
ぜひ一度、ご相談いただきたいと思います。

※エセリスのヒアルロン酸処理の写真は、
株式会社エビスメディカルのページから
引用させていただきました。 



posted by コムロ美容外科 at 16:00 | 若返り(しわ、たるみ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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