2009年05月12日

小陰唇形成術

前回に引き続き、女性器のお話をします。今回取り上げるのは小陰唇です。私たち医師の間では「リッペ」と呼ばれることが多いのですが、これは唇を意味するドイツ語から来ています。

女性器の両側にはふっくらとした皮膚があり、これを大陰唇といいます。小陰唇はこの大陰唇の内側にあるヒダで、尿道口や膣口を保護する役割を果たしていま す。女性が性的に興奮していないときには、左右の小陰唇が閉じて、尿道口や膣口を守っています。性的に興奮すると赤く充血して膨らみ、左右に大きく開きま す。性行為の時、特に敏感に感じやすい部分でもあります。

小陰唇に関する悩みを抱えている女性は決して少なくありません。悩みの内容は大 きく3種類あります。「大きすぎる」「左右の大きさに差がある」「色素が沈着している」という悩みです。特に大きさと色素沈着に悩んでいる女性は多いよう です。また左右に大きさの差があると、小水が飛び散りやすいという問題もあるようです。

小陰唇の大きさや色は個人差が大きいのですが、一 般に加齢と共に大きくなり、色素も沈着する傾向があります。その原因は自慰行為に伴う摩擦刺激であるというのが通説です。実際に小陰唇は、引っ張ることで 伸びるという特性を持っており、右利きの女性は右側、左利きの女性は左側の小陰唇が大きくなる傾向があることも指摘されています。

このよ うな悩みを解消するのが、「小陰唇形成術」あるいは「小陰唇縮小術」と呼ばれる施術です。これは小陰唇の先端部を切除して形を整えるというものなのです が、一般に色素沈着も先端部に集中する傾向があるため、大きさ、左右差、色素沈着の3つの悩みを、同時に解決することが可能です。

沈着し た色素を薄くする場合、薬を使って薄くするクリニックもあるようですが、これはお勧めできません。乳首のように皮膚の色素を薄くする場合であればいいので すが、小陰唇のように粘膜がある部分では炎症を起こしてしまい、逆効果になる危険性があるからです。色素沈着を解消したい場合も、色素が集中する先端部の 切除をお勧めします。

施術そのものは難しくありません。おそらく美容外科のドクターであれば、誰にでもできると思います。施術時間も1時 間くらい、ダウンタイムもほとんどありません。しかし施術結果はドクターによって全く異なります。ドクターが10人いれば10通りの仕上がりがあるといっ ても過言ではないのです。

なぜドクターによって仕上がりが大きく変わってしまうのか。それはドクターのセンスとデザイン方法に大きく左右 されるからです。施術そのものは難しくないのですが、どのような形にするのが理想的なのか、そしてその理想の形を適切にデザインするにはどうすべきなの か、このあたりの経験と知識、技術力が、極めて重要な施術なのです。

まず小陰唇の理想的な形ですが、基本は扇形です。しかしこの形に仕上げるのは簡単ではありません。ほとんどの場合は、中央がくぼんだ唇型に仕上がることになります。その最大の理由は、デザイン時の作業が適切ではないからです。

多 くのドクターは小陰唇を引っ張ってデザインを行いますが、このようなデザイン方法では間違いなく中央部分がくぼんだ唇型になってしまいます。また厚みをど う残すかも重要です。これも引っ張ってデザインすると、薄くなってしまいます。このような問題をきちんと認識し、絶対に引っ張らずにデザインするという姿 勢で施術に臨むことは、きれいな小陰唇を作るための必須条件です。しかしそのためには高度な技術と経験、そしてセンスが必要になるのです。

大きさについても理想的なサイズというものがあります。大陰唇と小陰唇の間にあるくぼみから計った場合には1〜2センチ。両側の小陰唇に挟まれた「膣前庭」と呼ばれる部分から計った場合には2〜3センチ。これが理想的なサイズだといえます。

理想的な形を追求し、それをきちんとデザインすることは、美容外科医の使命だと思います。せっかく施術を受けるのであれば、形にこだわるドクターに施術してもらうことをお勧めします。



【女性泌尿器の最新記事】
posted by コムロ美容外科 at 17:56 | 女性泌尿器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。