2009年10月27日

お肌の加齢とエラスチン(1)

 前回はセルリバイブジータについてお話ししました。今回と次回はお肌の加齢について、もう少し掘り下げて説明したいと思います。

 皆さんもよくご存じだと思いますが、女性の顔は加齢に伴い、次のように変化していきます。

20歳くらいまで
肌に十分な張りがあり、シワはほとんどない。

20age

25歳〜30歳
ほうれい線が出始める。

2530age

30歳〜40歳
ほうれい線が口角を超える。

3040age

40歳〜45歳
口角の下にマリオネットラインが出る。
ほうれい線の外側にもう1本シワができる。

4045age

50歳前後〜
シワが枝分かれしていく。
お肌の張りはほとんど失われる。
お肌がたるんでいく。

50age

 なぜこのような変化が生じるのでしょうか。その理由を理解するために、まずは下の図をごらんください。

_30_2
(30歳代の皮膚断面)

 これは皮膚の断面をイラスト化したものです。まず最も表側に「表皮」があり、その下に「真皮」と「皮下脂肪」の層があります。表皮は毛穴やシミに関係があり、真皮はタルミに関係します。加齢によって皮膚の張りが失われ、シワやたるみが生じてくるのは、真皮の状態が変化するからなのです。

 真皮の構造をよく見ると、3つの部分で構成されていることがわかります。まずコラーゲンが格子状になっており、その格子が交差する部分をエラスチンが支えています。そして格子の隙間部分にはヒアルロン酸があります。実はこれらのうち、お肌の張りに最も関係しているのがエラスチンなのです。

 エラスチンの重要性は別のものにたとえてみると、よりはっきりとわかると思います。

香港映画にはよく建築現場の足場として、たくさんの竹を格子状にして紐で縛ったものが出てきます。これは真皮の構造によく似ています。コラーゲンが竹だとすれば、竹を組むために使われている紐はエラスチンです。紐がしっかりしていれば、この足場も安定しています。しかし紐の力が弱ければ、足場は崩れてしまいます。

 建物にたとえてみるのもいいかもしれません。コラーゲンが柱や梁だとすれば、エラスチンはそれらをとめておくボルトの役割を果たします。コラーゲンの格子の間に含まれているヒアルロン酸は、壁や床、天井にあたります。ここでもボルトがしっかりしていなければ、建物は崩れてしまいます。

 お肌も同じです。

 エラスチンは弾力性のある繊維です。コラーゲンの格子は、この繊維の弾力性によって安定した状態を保ちます。これがお肌の張りなのです。しかし歳を取るにつれて、お肌の中のエラスチンの量はどんどん減っていきます。そのためコラーゲンの格子が崩れていき、お肌の張りが失われるのです。

_50
(50歳代の皮膚断面)

 テレビ番組や雑誌などでは、お肌の張りに重要なのものとして、コラーゲンが取り上げられることが多いようです。しかし本当に重要なのはエラスチンです。お肌の中にコラーゲンが十分にあっても、エラスチンがなければ格子状の構造を維持できないからです。

 それでは加齢によって、エラスチンの量はどのように変化するのでしょうか。この続きは次回お話ししたいと思います。



posted by コムロ美容外科 at 16:00 | 若返り(しわ、たるみ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。