2010年01月26日

いれずみ除去(1)

 最近は海外などで気軽にいれずみを入れられるようになり、一度入れたいれずみを除去したいという方も増えています。いれずみ除去といえば、以前はレーザーで行う方法が一般的でした。皮膚にレーザーを当てると、色素の多い部分に反応し、皮膚がかさぶた状態になります。このかさぶたと共に、いれずみの色素が抜けるというわけです。しかしこの方法には大きく2つの問題があります。 まず第1は、黒以外の色を使ったいれずみには十分な効果がないということです。レーザーは黒い色素に反応しますので、黒以外の色を使ったカラフルないれずみはうまく除去できません。また元々皮膚の色が濃い方(いわゆる色黒の方)の場合も、いれずみだけ除去することが難しくなります。

 これ以上に大きいのが第2の問題です。それは、レーザー治療の基本原理が「皮膚に火傷を負わせる」ことにあるため、施術者の技量によってはケロイドのような後が残る危険性があるということです。またケロイド状にならない場合でも、いれずみの形に火傷跡のような傷が残ることが多いようです。これではいれずみの色はなくなっても、どのようないれずみが入っていたかはわかってしまうので、あまり意味がないといえるでしょう。

 これらの問題があるため、最近ではレーザー治療ではなく、メスを使っていれずみを除去する方法が広がっています。メスを使う方法であれば、いれずみの絵柄や文字を完全に除去できます。施術方法にはいくつかの種類がありますが、大きく分けると以下の4種類に分類できます。

切除法
 まずいれずみの中央を通るラインに沿って皮膚を切開し、いれずみ部分の皮膚を切除します。その後切除した部分の外側の皮膚を引き伸ばして切開ラインに寄せ、切開ラインで縫合します。これは最も基本的な施術です。小さないれずみの場合には1回の施術で完了しますが、ある程度の大きさ(2〜3センチ以上)の場合には、2〜3回に分けて施術を行う必要があります。

皮弁法
 いれずみ部分の皮膚を切除し、隣接する皮膚(皮弁)を切除部分にあわせてずらして縫合します。これは皮膚移植の一種だといえますが、近くの皮膚をずらすだけなので、移植跡が目立たないという特長があります。ただし大きないれずみの場合にはひきつれが残りやすいので、比較的小さないれずみに向いています。

エキスパンダー法
 これも皮弁法と同じように、いれずみ部分の皮膚を切除して隣接する皮膚でカバーする方法ですが、使用する皮弁を事前に引き伸ばしておく点が異なります。まず最初に「ティシューエキスパンダー」という、シリコン製の風船のようなものを皮弁となる皮膚の下に埋め込み、3〜4ヶ月かけて少しずつ生理食塩水を注入することで皮膚を伸ばしていきます。十分に皮膚が伸びた後、いれずみ部分の皮膚を切除し、引き伸ばした皮弁でその部分を覆って縫合します。施術完了まである程度の期間が必要ですが、切除法や皮弁法では消しにくい大きさのいれずみにも対応できます。

削皮術
 いれずみの大きさが非常に大きい場合には、エキスパンダー法でも十分な皮弁が確保できないケースがあります。そのような場合には削皮術を使用します。これはいれずみ部分の皮膚を特殊なカミソリで削り取り、その上にご自身の皮膚を移植して、包帯等で圧迫、定着させるという方法です。

 コムロ美容形成クリニックでは、これらすべての施術に対応可能です。もちろんいずれの施術にもそれぞれコツやポイントというものがあり、施術者には高い技量が求められます。

 次回はこれらの施術の中から「切除法」を取り上げ、施術のポイントを説明したいと思います。


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