2011年03月29日

フラーレン+EGF=ERENE(2)

 まずフラーレンとは何かについて、ご説明しましょう。

 フラーレンとはダイヤモンドと同じ、炭素の同素体です。同素体とは同一原子だけで構成されている分子のことで、炭素には様々な同素体が存在することがわかっています。フラーレンはその中でも、分子が多面体構造を取るものを指します。最もよく知られているのは下図のような、サッカーボールと同じ形状の「C60」というフラーレンです。


21 フラーレンが発見されたのは1985年です。最初にC60フラーレンが発見され、この発見によって3人の科学者が1996年度のノーベル化学賞を受賞しています。しかしフラーレンの存在を最初に予言したのは日本人でした。豊橋技術科学大学の大澤映二という方が、1970年頃にC60フラーレンが存在しうることを、国内の雑誌などに掲載していたのです。しかしこれは日本語だけで発表されており、英文ではなかったため、欧米の科学者に知られることはありませんでした。そのためノーベル賞の栄誉を逃してしまったのです。

 「フラーレン」という名称は、バックミンスター・フラーという人の名前が由来になっています。この人は多面体構造を持つ「ジオデシック・ドーム」のデザイナーであると同時に、ジオデシック・ドームの考案者でもあります。1967年のモントリオール万博アメリカ館のドームがよく知られています。フラーの生涯や思想も興味深いのですが、横道にそれてしまうのでここでは割愛します。

 フラーレンには実に様々な可能性があります。2008年10月時点で、関連する学術論文数は4万件を超えており、特許数も日本国内だけで2400件に達しています。用途も燃料電池や半導体など多岐にわたるのですが、高機能化粧品成分としても大きな注目を集めています。

 それではフラーレンは、化粧品成分としてどのような機能を発揮するのでしょうか。ひとことで言うと「フリーラジカル消去機能」です。実はフラーレンには、フリーラジカルをスポンジのように吸収してしまう性質があるのです。

 フリーラジカルとは「自由で(=フリー)」「過激な(=ラジカル)」な原子や分子のことです。専門的な言葉でいうと「不対電子を持つ原子や分子」ということになるのですが、反応性が極めて高い、不安定な原子や分子だと考えていただければいいでしょう。その代表としてよく知られているのが「活性酸素」です。反応性が高いので、他の分子や原子に働きかける力が強く、これが細胞に作用を及ぼすと、がんの発生や老化を促進することになります。

 細胞に悪影響を及ぼすフリーラジカルを吸収して無害化できれば、がんの発生や老化を防止できます。化粧水に配合できれば、お肌の老化防止にも効果があるはずです。しかし最大の問題は、フラーレンが全く水に溶けないということでした。

この問題を解決したのが、ビタミンC60バイオリサーチ株式会社です。この会社はフラーレンを水溶性高分子で包み込むことで、安定した水溶性フラーレンの実現に成功。この水溶性フラーレンは「Radical Sponge(R)」という名前で商品化されています。

ERENEでもこの Radical Sponge が活用されているのです。

(次回に続きます)
posted by コムロ美容外科 at 16:00 | アンチエイジング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする