2012年05月22日

プチ隆鼻(ヒアルロン酸注入法)

 鼻筋にヒアルロン酸などを注入することで、鼻を高くすることもできます。これがいわゆる「プチ隆鼻」です。プチ隆鼻はメスを使わず、注射で注入を行うだけなので、5分程度で施術が終わり、ダウンタイムもありません。そのため気軽に受けることができます。

 また単に鼻を高くするだけではなく、斜鼻(顔面強打などによって鼻筋が曲がってしまうなど)、軽度のわし鼻、鼻の穴が目立つケースなどにも適用できます。ボリュームの足りない部分に注入することで、全体的な形を整えることができるからです。

 注入素材の代表格はヒアルロン酸です。ヒアルロン酸は天然多糖体で、生物学的適合性が高く、非アレルギー性なので即日注入できるという特長があります。その効果の持続期間は約1年ですが、実際にはそれ以上吸収されずに残ることが多いようです。また、もし気に入らない場合には、ヒアロニダーゼによる溶解も可能です。このように数多くの利点があるため、広く使われています。

 ただし、ヒアルロン酸による隆鼻にはひとつだけ欠点があります。施術者が注意深く細い鼻筋を作ったつもりでも、数ヶ月かけてヒアルロン酸が徐々に周囲に広がり、細くて明解な鼻筋を維持することが難しいことです。

 ヒアルロン酸以外の注入素材としては、アクアミドやレディエッセ等があります。アクアミドとはジェル状の製剤で、ヒアルロン酸よりも効果が長く持続するという特長があります。またレディエッセは骨や歯を形成するために必要な「ハイドロキシアパタイト」系の注入剤です。これは強度が強く、やはりヒアルロン酸よりも効果が長続きします。

 ヒアルロン酸を含め、これらの注入素材はいずれも非アレルギー性であり、FDA(米国における厚労省)、CE(EU圏の安全規格)にも認可され、美容医療分野でも広く使用されています。料金的にリーズナブルで、患者様の希望に沿って注入量を調節できる等のメリットがあるため、最近では増加の一途をたどっています。

 注入手順は以下の通りです。

(1)注入前に患者様を座位にして注入範囲をマーキングします。

(2)鼻根部の中央の最も低い部分を中心に、少しずつ注入しながら馴染ませていきます。

(3)患者様には適宜鏡を見ていただき、不足している場合には0.1cc単位で追加しながら、理想的な高さまで持っていきます。

下の写真は施術例です。

Fig1.jpg
施術前

Fig2.jpg
施術後(二重まぶたの施術も同時に行っています)

 斜鼻の場合は、本来あるべき理想的な鼻筋の中心にマーキングし、左右対称を目指して、足りない部位を補っていきます。但し、陥凹側にボリュームを付けるため当然鼻筋が太くなります。したがって斜鼻の程度が強い場合は外科的治療をお勧めします。

 正面から見て鼻の穴が目立つケースでは、鼻孔縁に注入します。ただしこれにも限界がありますので、医師とよく相談して決めてください。

 外科的治療を行う前に、施術後のシミュレーションのために、プチ隆鼻を行うケースもあります。

 なおヒアルロン酸注入は、鼻先に近い部分ほど、高度な技術が要求されるようになります。鼻先に近くなるほど皮脂腺が多く、うまく注入しないと注入素材が皮脂腺から出てしまうからです。技術力の低いクリニックでは、鼻先への注入を避けるケースが多いようです。もちろんこの場合は、全体的にバランスの取れた形状を作ることは難しくなります。

 「プチ隆鼻」は確かに手軽に行えますが、ドクターの技術力によって仕上がりは大きく左右されます。プチ整形は料金の安さで選ばれることが少なくないようですが、技術力の高さでクリニックを選んだ方が安心だと思います。


posted by コムロ美容外科 at 16:00 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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