2014年07月08日

シワ・たるみ(その2)〜「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」2014年5月の放送内容から

前回の続きです。「シワ・たるみ」を解消する4つの施術方法のうち、ヒアルロン酸注入とボトックス注入について解説しています。

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夏目:さて先生、後半は詳しい施術方法について教えてください。

コムロ:はい。大きく分けて4種類の施術方法があります。

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コムロ:まずはヒアルロン酸についてです。ヒアルロン酸は整形外科でも、膝の「変形性膝関節症」の治療等で、動きを良くするために使用されています。しかし整形外科で使うヒアルロン酸を顔に使っても、シワやたるみは取れません。

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コムロ:美容外科で使うヒアルロン酸は、お肌の保湿性を維持して、シワやたるみを予防するためのものです。お肌の保湿性を高めることで、真皮内のエラスチンやコラーゲンに水分を与えられ、ハリが出てきます。真皮内には平均で60〜80%のヒアルロン酸が含まれていますが、60%にまで下がると乾燥肌になってしまいます。そうなるとちりめんジワができやすくなります。しかし80%に近づくと潤いが出てくるため、シワができにくくなります。

夏目:そうなのですか。

コムロ:最近では細胞を活性化させる、活性型のヒアルロン酸も出ています。例えばこれをほうれい線に使う場合、ほうれい線の溝をヒアルロン酸で埋めるのではなく、細かいちりめんジワの部分に注射して細胞を活性化させ、よみがえらせるのです。これでちりめんジワがだんだんと解消していきます。

夏目:そんな方法もあるのですね。

コムロ:そうです。これは新しく登場した施術方法です。では症例写真を見ていきましょう。

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コムロ:これは、この部分(左側の赤い線の部分)にヒアルロン酸を打っています。これによって頬の部分が上がっています。

夏目:これは全然違いますね。ほうれい線を気にされている高齢の方は多いですよね。

コムロ:これで若々しく見えますね。それからヒアルロン酸には粒子タイプとジェルタイプの2種類があります。

夏目:どう違うのですか。

コムロ:粒子タイプを入れると、皮膚を引っ張ったときにその部分だけ、みみず腫れのように盛り上がります。これに対してジェルタイプは周りに広がっていき、自然な感じになります。打ってから1週間くらいで、ほうれい線とマリオネットライン全体が潤ってくるため、治療と予防を同時に行えます。最近はジェルタイプが多くなっています。

夏目:1つで2つの効果があるのですね。

コムロ:そうです。新しいヒアルロン酸は持続効果も高くなっています。以前は1回注入してから4〜6ヶ月しかもちませんでしたが、今は1年〜1年半、効果が持続します。

夏目:そんなにもつのですか。ヒアルロン酸もどんどん変わっているのですね。

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コムロ:次はボトックスです。これはボツリヌス菌を無毒化したものを注射します。働きは神経伝達物質のブロックです。これによって筋肉の動きを止めてしまいます。

夏目:そうなるとどうなるのですか。

コムロ:例えば、眉毛を上げるとおでこにシワができますが、そこで神経伝達をブロックすると筋肉が動かなくなり、シワができなくなります。ただし問題もあります。普段眉毛を上げている人が眉毛の近くにボトックスを打ってしまうと、眉毛が上がらなくなり、少し人相が変わってしまいます。

夏目:それはちょっと気になりますね。

コムロ:そのため経験豊富なドクターに任せることが重要になります。適切でない場所に打った場合、それを無効化する薬剤が存在しないので、4〜6ヶ月後に効果がなくなるまで待つしかありません。

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コムロ:ボトックスには筋肉の動きを止めるだけではなく、他にもいろいろな効果があります。まず顎の咀嚼筋に打つと筋肉が萎縮して小顔になります。ワキガや多汗症も半年近く抑えられます。

夏目:そうなのですか。そんな用途でも使われているのですね。

コムロ:それから表情ジワの改善です。おでこだけではなく、目尻にできるカラスの足跡の解消にも効果的です。アゴにできる梅干しのような凹凸にも効果があります。これは筋肉が緊張してできるものなので、ボトックスで筋肉を弛緩させることで解消できるのです。ふくらはぎも、気になる筋肉に集中的に打つことで、そこだけ細くできます。

夏目:そんなこともできるのですか。

コムロ:そうです。花粉症の症状も軽減できます。綿棒にボトックスを付けて鼻腔内に入れることで、粘膜から吸収され、鼻のツマリや鼻血、鼻水が解消されます。

夏目:えー、花粉症まで!

コムロ:これはつい最近わかったことです。今後ボトックスは、幅広い用途に使えるのではないかと期待されています。

夏目:まだまだ広がっていきそうですね。

コムロ:そうですね。

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コムロ:これはエラボトックスの施術例です。咀嚼筋に打つと、このように筋肉が萎縮して、アゴのラインが細くなります。

夏目:ぜんぜん違いますね。ひと回りくらい小さくなっています。

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コムロ:次は目尻のボトックスです。

夏目:施術前はシワが大きくなって目立っていますね。

コムロ:目尻のシワにはかなり個人差があるのですが、この方の場合にはシワが広範囲に及んでいます。このようなケースでは、上眼瞼から下眼瞼にかけて広くボトックスを打つことで、シワがこのように解消されます。

夏目:それは注射で・・・

コムロ:注射です。

夏目:どのくらいの量を打つのですか。

コムロ:目尻の場合は片方で10〜15単位です。

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コムロ:この方はおでこに打っています。このケースでは20〜30単位のボトックスを打っています。ただしいつもこの量というわけではなく、個人差があります。この方は眉を上げることでシワができているため、眉毛からすこし上の部分にボトックスを打っています。打つ場所をもっと眉毛に近づけると、眉毛がさらに下がって人相も変わってしまいます。どこに打つべきかの判断は、やはりドクターの技量に左右されます。

夏目:本当に若々しくなっていますね。

(次回に続きます)
posted by コムロ美容外科 at 16:00 | メディア出演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする