2015年08月11日

眼瞼下垂治療のさらなる効果

 このブログではこれまでにも何度か、眼瞼下垂治療について解説してきました。眼瞼下垂治療は頭痛や肩こり、腰痛等、様々な症状を改善できます。しかしこれらの肉体的な症状の改善ばかりではなく、スポーツのパフォーマンスや学習能力の向上にも、大きな貢献を果たすことがわかってきました。
 コムロ美容外科ではほぼ毎日、年間で1000件程度の眼瞼下垂治療を行っており、これまでに累計件数は2万件に達しています。患者さまの中には、スポーツ選手や学生も含まれており、小学生が治療を受けたケースもあります(なおご両親がお連れしたお子様の場合でも、当クリニックでの治療はご本人の承諾が必要となります)。
これだけの治療実績があるクリニックは、世界的に見ても珍しいと言えるはずです。治療を行った1ヶ月後には、必ず検診を受けていただき、その後の状況をお聞きしています。その結果わかったのが、運動能力や学習能力の改善効果なのです。
 その一例が、セミプロ級のボクサーのケースです。この方からは「腫れたまぶたを治したい」というご依頼を頂いたのですが、実際には眼瞼下垂の症状でした。そこでその場でシャドーボクシングをしていただき、その後まぶたを挙げる医療用クリップを付けて同じことをしていただきました。その結果、まぶたを挙げた時の方が、間違いなくパンチのスピードが向上したのです。この体験でご本人も本当の問題を理解し、眼瞼下垂治療を行った結果、試合時のパフォーマンスも向上したのです。
 またゴルフのドライバーの飛距離が20〜30ヤード伸びたケースもあります。この方の場合は、アドレスを決める時に肩に力が入ってしまい、飛距離が思うように伸びなかったのですが、眼瞼下垂治療によって肩の力が抜け、これがいい結果に結びついたようです。
 これらの他にも、高校球児の投球スピードが改善したケースや、テニス選手のショットスピードが向上したケースもあります。高校でバスケットボール選手だった方は、眼瞼下垂治療後にシュートの狙いが定まりやすくなったと言っていました。
 その一方で、眼瞼下垂治療後に偏差値が上がったという小学生のお子さんもいらっしゃいます。また高校生の患者さんでも、以前より記憶力が高まったと言うケースが複数存在しています。
 これらの事実が物語っているのは、眼瞼下垂治療によって周囲の状況が見えやすくなり、認知能力も向上することによって、スポーツや勉強のパフォーマンスが向上するのではないかということです。このような効果は、認知症の方でも享受できるはずです。眼瞼下垂でものが見えにくくなると、読書などが難しくなり、新たな情報を入手しにくくなります。しかし治療によってこの状況が改善されれば、外部からの刺激を受けやすくなり、認知能力も高まると考えられます。
 
 日本人は7〜8割の方が眼瞼下垂の症状を持っていると言われています。スポーツのパフォーマンスがなかなかアップしない、あるいは勉強の成績が伸び悩んでいるという悩みを持っているのであれば、その原因は眼瞼下垂かもしれません。
 また眼瞼下垂治療は猫背を改善できますが、これによって老化が遅くなり、ガンにもなりにくくなるという効果もあります。猫背の方は呼吸が浅く、1回の換気量が少ないため、体内に活性酸素が溜まりやすくなり、細胞を錆びさせてしまいますが、猫背を改善することで呼吸量が増え、活性酸素を追い出しやすくなるからです。肥満体の方はこの効果によって、代謝が良くなり、体重が減少しやすくなります。もちろん顔のこわばりが解消され、表情筋に収集で生じる細かいシワがなくなり、優しく若々しい顔になるという効果もあります。老化の防止ばかりではなく、アンチエイジングも期待できるのです。
このように眼瞼下垂を治療することで、美容と健康、若返り効果、運動能力や学習能力の改善効果が得られます。これらに関して悩んでいるのであれば、ぜひ一度専門医に相談されることをお薦めします。
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2012年09月11日

眼瞼下垂修正:再手術のケーススタディ(2)

前回の続きです。これまでに他院で4度、眼瞼下垂の修正術を受け、それでもなお症状が改善されなかった患者さまのケーススタディです。今回は実際の施術内容を解説します。

すでに4回施術を受けて、眼瞼挙筋の機能はほとんど失われているようです。しかしまだ確定ではありません。まず眼瞼挙筋の状態を確認する必要があります。まぶたの中の状態を把握するためと施術跡を綺麗にするために、通常通りの切開幅を少し取ったデザインを行います。

Fig02.jpg

皮膚切開を行い、中の状態を確認します。下の写真をご覧ください。白い組織の中にある、細くて赤い筋が、眼瞼挙筋です。非常に細くなっており、すでに機能していないことがわかります。

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これでは眼瞼挙筋への施術を行っても効果はありません。そこで今回は、通常とは異なる方法を採用します。筋膜でまぶたを固定することで、下垂状態を改善するというアプローチです。

使用する筋膜は、患者さまの大腿部から取り出します。筋膜とは筋肉を包んでいる膜です。強靱なコラーゲン繊維なので、まぶたを固定するには最適な素材です。大腿部から取り出す筋膜の大きさは、2cm×4cm程度です。これをさらに、1cm×4cmに切り分けます。

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次に上まぶたの下から眉の上にかけて、2本の皮下トンネルを作ります。ここに先ほどの筋膜を通し、固定するのです。眉の上には眉を上下させる前頭筋があります。この前頭筋と上まぶたをつなぐことで、眉の動きとまぶたの動きを連動させ、まぶたを吊り上げられるようにするわけです。

Fig05.jpg

下の写真は、皮下トンネルに筋膜を通し、前頭筋に固定したところです。

Fig06.jpg

下の写真は、まぶた側を固定したところです。

Fig07.jpg

2本の筋膜を使うのは、左右のバランスをコントロールしやすくするためです。1本だけではこのコントロールがうまくいきません。施術中に固定位置をずらしながら、最適なポジションを決めていきます。この微調整もドクターの腕の見せ所です。

下の写真は施術直後の状態です。施術前に比べて、右目のまぶたが上がっています。眉を下げたときに、まぶたがギリギリ閉じない程度(薄めを開けているような状態)にするのが、ベストポジションです。

Fig08.jpg

患者さまからは「施術を受けてこんなに腫れなかったのは初めて」だといわれました。これは私にとって、とても嬉しいコメントです。

今回の施術は他のケースでも応用できるはずです。近いうちに学会で発表することも考えています。

このような再手術は、経験を積んだ外科医にとっても決して簡単ではなく、非常にやりにくいものです。眼瞼下垂の施術自体は難しくはないのですが、他のドクターが施術をした後は状態の把握が難しく、眼瞼挙筋の機能が低下しているケースも少なくないからです。

眼瞼下垂の修正を行う場合には、ぜひとも最初のドクターを、慎重に選んでいただきたいと思います。
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2012年08月28日

眼瞼下垂修正:再手術のケーススタディ(1)

このブログではこれまでにも、何回か眼瞼下垂を取り上げて、その修正術について説明してきました。今回はちょっと特殊な症例を取り上げて、実際にどのように治療をしたのかを紹介します。また眼瞼下垂の治療を受ける上で気をつけるべきことについても、改めて指摘したいと思います。

このブログをお読みの方はすでにご存じだとは思いますが、眼瞼下垂について簡単に復習しておきます。

眼瞼下垂とは、先天性や長期間のコンタクトレンズ着用、加齢などの様々な原因で上まぶた(上眼瞼)を引っ張り上げる筋肉「眼瞼挙筋」が伸びきってしまい、上まぶたが垂れ下がってしまう症状です。上まぶたが下がってしまうと物が見えにくくなるため、額の筋肉でまぶたを引き上げようとします。その結果、頭の後ろの筋肉に負担がかかり、慢性的な肩こりや猫背になりやすくなります。また猫背の姿勢が続くことで、腰痛や腰部椎間板ヘルニアになることもあります。

そのためできるだけ早い段階での治療をお勧めしたいのですが、適切な治療を受けるには、ドクターの選択が重要になります。眼瞼下垂の修正術自体はそれほど難しい施術ではないのですが、それだけに「経験の乏しいドクター」や「見よう見まねで施術を行うドクター」も少なくないのです。

また施術方法の選択も、留意すべきポイントです。眼瞼下垂の修正法には、大きく分けて3種類あります。

まず「メスを使う修正術」として一般的なのが「眼瞼挙筋短縮術」というものです。これは伸びた眼瞼挙筋を一部切除して、短くする方法です。この方法は筋肉の血流が一時的に阻害されるため、1〜2ヶ月ほどまぶたが腫れることがあります。また眼瞼挙筋をどの程度切り取るべきかという判断が難しく、瞼が上がり過ぎて、ぎょろ目になったりと思った仕上がりになりにくいという問題もあります。

一方「メスを使わない修正術」として広まっているのが「埋没法」というものです。これは伸びきった眼瞼挙筋をまぶたの裏側から糸で固定して、引っ張り上げるという方法です。プチ整形の一種で手軽に行える上、「埋没法しかできないドクター」も多いため、この施術を勧めるクリニックが少なくないようです。しかし埋没法は糸を引っかけた部分に炎症が起こり、正常な組織が線維化して機能を失う危険性があります。その結果、上まぶたの形が不自然になってしまうことがあります。

これらの施術の問題を解決した第3の施術が「眼瞼挙筋オーバーラップ法」です。これは私が13年前に開発したものです。「眼瞼挙筋短縮術」と同様にメスを使う施術なのですが、皮膚切開を従来の半分で済ますことができ、眼瞼挙筋の切除も行いません。このため血流が保たれ、術後の腫れも少なく、同時に二重やまぶたの脱脂、たるみや凹みの修正も同時に行えます。詳しくは「眼瞼下垂:さらに進化した修正術(2)」をご参照ください。

さて、それでは本題に入ります。今回ご紹介する症例は、ちょっと特殊なケースに分類できると思います。患者さまは約20年前の交通事故で右目を損傷した結果、徐々に眼瞼下垂になっていきました。そこで17年前に、ある形成外科で「眼瞼挙筋短縮術」の施術を受けることになったのです。

この形成外科では、1回で思い通りの結果を出すことができず、施術を2回行うことになりましたが、結果は満足には至らなかったそうです。しかも施術後の腫れもひどかったといいます。

それから10年ほど経って、別の美容外科で施術を受けることにします。ここで行われたのは「埋没法」でした。眼瞼挙筋を3カ所固定する「3点埋没法」という施術です。施術後しばらくは多少の効果がありましたが、その後再び眼瞼下垂の症状が戻ってきます。

そして三度目の正直ということで、患者さまが選ばれたのが、コムロ美容形成クリニックでした。

下の写真は、ご来院されたときの目の状態です。両目を思い切り開いていただいているのですが、右目がほとんど開いていません。また17年前の施術跡と思われる傷痕も残っています。

Fig01.jpg

私は最初にこの患者さまを見た瞬間、「これは簡単には修正できない」と直感しました。

当院には他のクリニックで眼瞼下垂の施術を行った後、再手術のために来院される方が少なくありません。そして以前に行った「埋没法」の結果として、眼瞼挙筋が癒着しているケースを数多く見てきました。このような症状の再手術は、ただでさえ難しいのです。

今回の患者さまのケースは、それに輪をかけた難しさになるはずです。すでに「眼瞼挙筋短縮法」を2回、「埋没法」を1回受けた結果、現在の状態になっています。上まぶたの動きを見ても、眼瞼挙筋の機能がほとんど失われているようです。また眉を上げてもまぶたが上がっていません。一般的な眼瞼下垂に比べて、はるかに症状が重いといえます。

しかし、だからこそ、「自分がやらなければ誰がやるんだ」という気持ちにもなりました。この症状に対応できるドクターは、私の他にはほとんどいないはずだと確信したのです。

しかし眼瞼挙筋をいじってみても、おそらく何の改善にもつながらないはずです。そこで今回は、通常の眼瞼下垂修正術とは異なるアプローチで施術を行うことにしたのです。

(次回に続く)
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2011年05月24日

眼瞼下垂:さらに進化した修正術(2)

 前回は一般的に行われている眼瞼下垂修正法を取り上げ、それらの問題点を指摘しました。今回は従来の方法の問題点を解消した、新しい修正法をご紹介します。当院で行っている眼瞼挙筋短縮法は「眼瞼挙筋オーバーラップ法」と呼んでおります。

 この方法は私が12年前に開発したもので、少しずつ改良を加えながら完成させてきました。現在のコムロ美容形成クリニックでは、眼瞼下垂修正にはこの方法をお勧めしています。続きを読む
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2011年05月10日

眼瞼下垂:さらに進化した修正術(1)

 最近コムロ美容形成クリニックでは、眼瞼下垂の修正を行う患者様が増えています。上眼瞼に関する手術のうち、眼瞼下垂の修正は7割にも達しています。
 このうち半数強は初めて修正を行う方々なのですが、残りの半数弱は過去に他のクリニックで重瞼埋没法や眼瞼下垂の修正を受けており、その再手術を希望されている方々です。つまり最近では眼瞼下垂の修正術を受けて、後悔されている方が増えているのです。続きを読む
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