2014年09月09日

顔の輪郭とその修正〜「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」2014年8月の放送内容から

 2014年8月に放送された「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」の内容をお届けします。テーマは「顔の輪郭とその修正」です。放送時間が約30分と長いので、今回はダイジェスト版でお送りします。

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 輪郭には5種類あります。丸型、三角型、卵型、四角型、そして逆三角形型です。

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 丸型は太っている方によく見られます。夏目さんはご自身を丸型だと認識されているようです。三角形型はエラが張っている人に多い形です。卵型は最も好まれる形。四角型は顔が大きく見えます。そして逆三角形型ですが、最近流行っている小顔にしたいのであれば、この形が最も小顔に見えます。

 主な輪郭改善手術は3種類あります。

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 もともと骨が問題になっている方は骨切り・骨削りを行います。頬がむくんでいる状態や二重あごの場合は脂肪を取ります。それからプロテーゼ挿入術は、鼻やこめかみ、アゴなどで行います。

 まずはエラの部分の骨切り手術です。エラの部分を下顎角といいますが、エラが張っているというのは、この下顎角が張り出ている状態です。これで顔が大きく見えてしまいます。この場合は下顎角の一部を切り、さらに削っていきます。

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 以前は顔の外側を切開して施術していましたが、今は口の中からアプローチするのが一般的です。こうすることで筋肉や神経、血管に触れることなく施術でき、施術痕も目立ちません。施術時間は左右両方で1時間から1時間半。麻酔は全身麻酔です。しかし最近の麻酔は、麻酔を切るとすぐに目が覚めますので、日帰り手術が可能です。

手術後は粘膜を溶ける糸で縫合します。この糸は2〜3週間で自然に溶けていきます。手術後は少しだけ腫れますが、それほど目立ちません。削った分だけ腫れて膨らむという感じなので、その後自然に痩せていったように見えます。

 エラの張りの解消としては、エラにボトックスを入れる方法もあります。エラが張っている人は噛む筋肉が発達していることが多いのですが、この筋肉にボトックスを入れると筋肉が萎縮し、エラが目立たなくなります。しかしボトックスは4〜6ヶ月で元に戻ってしまうので、1年に2〜3回注射しなければなりません。また骨の形はそのままなので、それほどの効果は期待できません。

 下の2つの写真は施術例です。頬の部分がスッキリしていることがわかります。この変化には、夏目さんも驚いていました。

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 これは斜めから見たところです。アゴのラインがシャープできれいですね。

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 次は頬の修正です。頬には前面と側面があります。前面の修正は骨を削るのですが、側面は内側が空洞なので骨が薄くなっています。これを削ると頬を支える骨がなくなってしまいます。そのため側面の骨を修正する場合には、骨の両側を切断し、骨の位置を内側にずらします。骨に対するアプローチは、口の中と耳側の2箇所から行います。

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 下は施術例です。頬骨が出ていると口の周りがこけたように見えますが、これを修正することで、より女性らしい表情になります。これとは逆に、こけたように見える部分に脂肪を注入するクリニックもありますが、そうすると顔が大きく見えてしまうので、やはり頬骨の修正の方がいいと思います。

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 アゴが出ている場合には、アゴの骨を削ることで卵型になります。アプローチは口の中から行います。アゴの大きい人はアゴの先端だけではなく、両サイドも出ていることが多いので、先端だけではなく両サイドも削ります。しかし骨の中にある髄質のところまで削ってしまうと骨吸収という作用が起こり、骨が溶けていきます。削る量が多いケースでは、先端を削るのではなく中抜きを行います。アゴの骨の先端よりも内側を切断して削り、上下をつなぎ合わせることで、骨吸収を回避しながらアゴの長さを短くできます。

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 こちらは施術例です。アゴが出ていましたが、それを小さくしています。アゴが目立たなくなることで、顔立ちの美しさが際立つようになります。

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 下はうけ口のケースです。口元の印象がかなり変わります。

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 うけ口は下アゴの骨全体が前に出ているので、先端を削るだけでは解消しません。この場合は前から4番目の歯を抜き、できた隙間に合わせて骨を切り、後ろへと移動させます。この手術も数時間で行えます。

 最後に、脂肪吸引による小顔効果の例です。

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 この方はほうれい線とマリオネットラインが目立ちますが、これは頬の脂肪が多く、口元との段差ができているからです。この場合には耳たぶの裏側を2ミリ程切開し、そこから脂肪を吸引します。施術は20〜30分位、麻酔は局所麻酔です。

 この方は頬の下が出ています。この脂肪を取ることで、痩せて見えます。

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 脂肪吸引は若ければ若いほど効果的です。40歳位までなら肌に弾力性があるので、脂肪をとった後のお肌にきちんと張りが戻ってくるからです。高齢になるとお肌の弾力性が弱くなり、せっかく脂肪を取ってもたるんでしまう可能性があります。骨の修正はいつでも大丈夫ですが、脂肪吸引は早ければ早いほどいいでしょう。もちろん脂肪吸引と一緒にフェイスリフトを行えば、高齢の場合でもたるみを避けることができます。

 顔の形の修正にはこのように、目的や施術場所によって複数の方法があります。もしお悩みであればぜひ、確かな腕を持ったドクターにご相談ください。
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2014年07月22日

シワ・たるみ(その3)〜「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」2014年5月の放送内容から

「シワ・たるみ」解消方法の続きです。PRP血小板血漿と光照射、そして4種類の施術全てを組み合わせた施術例を紹介しています。

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コムロ:次はPRP血小板血漿です。血小板というのは止血作用をもっていますが、その中に成長因子があることが発見され、それを単独抽出して医療に応用しています。

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コムロ:この方はほうれい線に注入しています。

夏目:全く違いますね。アフターの方はほぼ、ほうれい線がわからないレベルです。

コムロ:これは個人差がありますが、1年〜3年効果が持続します。

夏目:けっこう長くもつのですね。

コムロ:ただし3年もたせるには、1回注入して数ヶ月後にもう1度打つ必要があります。

夏目:そういった打ち方もあるのですね。

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コムロ:最後は光照射です。これは表皮ではなく、その下にある真皮に作用します。真皮の中にはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸がありますが、コラーゲンはネット構造になっており、その接続部分を支えているのがエラスチンです。皮膚に紫外線が当たるとコラーゲンやエラスチンが減少します。1日に2万〜4万個減ります。

夏目:先のことを考えるのが嫌になりますね。

コムロ:またエラスチンは放っておくと、輪ゴムと同じようにだんだん伸びていきます。光照射は伸びてしまったエラスチンを縮める効果があります。これを1クール5回行うことで、コラーゲン同士の距離が縮まり、お肌にハリが生まれます。

夏目:1回の照射はどの程度の時間かかりますか。

コムロ:1時間くらいです。

夏目:けっこう時間がかかりますね。それだけ時間と手間をかけて施術してくださるのですね。

コムロ:そうですね。光照射を行うことで、たるみが解消し、毛穴も小さくなります。

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コムロ:このケースでも毛穴が小さくなっています。

夏目:本当ですね。

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コムロ:これは喉の部分の症例です。喉の部分はなかなか治療が難しいのですが、光照射によってエラスチンやコラーゲンがしっかりし、このように皮膚が上がってきます。

夏目:なんだかぐっと引き締まって、小顔になった感じがしますね。

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コムロ:これは今までのまとめです。この方は左の状態から、1時間後に右の状態になっています。

夏目:1時間ですか?

コムロ:手術もしていません。では何をしているのかというと、これまでお話しした施術のコンビネーションです。まず顔全体に光照射を行い、エラスチンとコラーゲンをしっかりさせています。その次にほうれい線の部分にヒアルロン酸を打っています。それから口角の下にボトックスを打っています。口の周りには口輪筋、口角を上げる口角挙上筋、口角を下げる口角下制筋という筋肉があります。これらのうち口角下制筋にボトックスを打つと口角挙上筋が優位になり、口角が上がります。これで頬のたるみが改善します。

夏目:全く別人のようです。ひと言でシワやたるみといっても、いろいろな治療方法があるのですね。

コムロ:はい。しかも年々新しいものが出てくるので、私自身も楽しみにしています。ただし、患者さまに満足していただくには、これらをうまく使いこなす必要があります。

夏目:シワやたるみというのは、加齢や乾燥でどうしても避けられないと思っている方も多いと思います。でもこれだけいろいろな施術方法があれば、一人ひとりにピッタリの方法が見つかりそうですね。

コムロ:はい。ぜひ経験豊富なドクターにご相談ください。
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2014年07月08日

シワ・たるみ(その2)〜「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」2014年5月の放送内容から

前回の続きです。「シワ・たるみ」を解消する4つの施術方法のうち、ヒアルロン酸注入とボトックス注入について解説しています。

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夏目:さて先生、後半は詳しい施術方法について教えてください。

コムロ:はい。大きく分けて4種類の施術方法があります。

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コムロ:まずはヒアルロン酸についてです。ヒアルロン酸は整形外科でも、膝の「変形性膝関節症」の治療等で、動きを良くするために使用されています。しかし整形外科で使うヒアルロン酸を顔に使っても、シワやたるみは取れません。

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コムロ:美容外科で使うヒアルロン酸は、お肌の保湿性を維持して、シワやたるみを予防するためのものです。お肌の保湿性を高めることで、真皮内のエラスチンやコラーゲンに水分を与えられ、ハリが出てきます。真皮内には平均で60〜80%のヒアルロン酸が含まれていますが、60%にまで下がると乾燥肌になってしまいます。そうなるとちりめんジワができやすくなります。しかし80%に近づくと潤いが出てくるため、シワができにくくなります。

夏目:そうなのですか。

コムロ:最近では細胞を活性化させる、活性型のヒアルロン酸も出ています。例えばこれをほうれい線に使う場合、ほうれい線の溝をヒアルロン酸で埋めるのではなく、細かいちりめんジワの部分に注射して細胞を活性化させ、よみがえらせるのです。これでちりめんジワがだんだんと解消していきます。

夏目:そんな方法もあるのですね。

コムロ:そうです。これは新しく登場した施術方法です。では症例写真を見ていきましょう。

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コムロ:これは、この部分(左側の赤い線の部分)にヒアルロン酸を打っています。これによって頬の部分が上がっています。

夏目:これは全然違いますね。ほうれい線を気にされている高齢の方は多いですよね。

コムロ:これで若々しく見えますね。それからヒアルロン酸には粒子タイプとジェルタイプの2種類があります。

夏目:どう違うのですか。

コムロ:粒子タイプを入れると、皮膚を引っ張ったときにその部分だけ、みみず腫れのように盛り上がります。これに対してジェルタイプは周りに広がっていき、自然な感じになります。打ってから1週間くらいで、ほうれい線とマリオネットライン全体が潤ってくるため、治療と予防を同時に行えます。最近はジェルタイプが多くなっています。

夏目:1つで2つの効果があるのですね。

コムロ:そうです。新しいヒアルロン酸は持続効果も高くなっています。以前は1回注入してから4〜6ヶ月しかもちませんでしたが、今は1年〜1年半、効果が持続します。

夏目:そんなにもつのですか。ヒアルロン酸もどんどん変わっているのですね。

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コムロ:次はボトックスです。これはボツリヌス菌を無毒化したものを注射します。働きは神経伝達物質のブロックです。これによって筋肉の動きを止めてしまいます。

夏目:そうなるとどうなるのですか。

コムロ:例えば、眉毛を上げるとおでこにシワができますが、そこで神経伝達をブロックすると筋肉が動かなくなり、シワができなくなります。ただし問題もあります。普段眉毛を上げている人が眉毛の近くにボトックスを打ってしまうと、眉毛が上がらなくなり、少し人相が変わってしまいます。

夏目:それはちょっと気になりますね。

コムロ:そのため経験豊富なドクターに任せることが重要になります。適切でない場所に打った場合、それを無効化する薬剤が存在しないので、4〜6ヶ月後に効果がなくなるまで待つしかありません。

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コムロ:ボトックスには筋肉の動きを止めるだけではなく、他にもいろいろな効果があります。まず顎の咀嚼筋に打つと筋肉が萎縮して小顔になります。ワキガや多汗症も半年近く抑えられます。

夏目:そうなのですか。そんな用途でも使われているのですね。

コムロ:それから表情ジワの改善です。おでこだけではなく、目尻にできるカラスの足跡の解消にも効果的です。アゴにできる梅干しのような凹凸にも効果があります。これは筋肉が緊張してできるものなので、ボトックスで筋肉を弛緩させることで解消できるのです。ふくらはぎも、気になる筋肉に集中的に打つことで、そこだけ細くできます。

夏目:そんなこともできるのですか。

コムロ:そうです。花粉症の症状も軽減できます。綿棒にボトックスを付けて鼻腔内に入れることで、粘膜から吸収され、鼻のツマリや鼻血、鼻水が解消されます。

夏目:えー、花粉症まで!

コムロ:これはつい最近わかったことです。今後ボトックスは、幅広い用途に使えるのではないかと期待されています。

夏目:まだまだ広がっていきそうですね。

コムロ:そうですね。

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コムロ:これはエラボトックスの施術例です。咀嚼筋に打つと、このように筋肉が萎縮して、アゴのラインが細くなります。

夏目:ぜんぜん違いますね。ひと回りくらい小さくなっています。

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コムロ:次は目尻のボトックスです。

夏目:施術前はシワが大きくなって目立っていますね。

コムロ:目尻のシワにはかなり個人差があるのですが、この方の場合にはシワが広範囲に及んでいます。このようなケースでは、上眼瞼から下眼瞼にかけて広くボトックスを打つことで、シワがこのように解消されます。

夏目:それは注射で・・・

コムロ:注射です。

夏目:どのくらいの量を打つのですか。

コムロ:目尻の場合は片方で10〜15単位です。

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コムロ:この方はおでこに打っています。このケースでは20〜30単位のボトックスを打っています。ただしいつもこの量というわけではなく、個人差があります。この方は眉を上げることでシワができているため、眉毛からすこし上の部分にボトックスを打っています。打つ場所をもっと眉毛に近づけると、眉毛がさらに下がって人相も変わってしまいます。どこに打つべきかの判断は、やはりドクターの技量に左右されます。

夏目:本当に若々しくなっていますね。

(次回に続きます)
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2014年06月24日

シワ・たるみ(その1)〜「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」2014年5月の放送内容から

2014年5月に放送された「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」の内容をお届けします。今回のテーマは「シワ・たるみ」です。まずはシワやたるみの原因から説明していきます。

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夏目:みなさんこんにちは。パーソナリティの夏目愛です。「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」をご覧いただきありがとうございます。さて今回は「シワ・たるみ」についてお話を伺います。先生をご紹介しましょう。コムロ美容外科大分院の院長、小室好一先生です。先生、よろしくお願いします。

コムロ:よろしくお願いします。

夏目:今回は「シワとたるみ」についてということなのですが、詳しい原因や治療法について教えてください。

コムロ:はい。シワとたるみは同じように見えますが、実は違いがあります。どこが違うかわかりますか。

夏目:違いですか。そうですね。たるみは皮膚が余っているというイメージで、シワはできてしまったらもう消えないものというイメージがあります。

コムロ:その通りです。ではまず「たるみ」からですが、加齢によって皮膚の弾力性が衰えることで起こります。また出産や急激なダイエットによって、皮膚が余ってしまうことでできる場合もあります。

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夏目:そういうのも「たるみ」というのですね。

コムロ:そうです。一方「シワ」の方は、表情ジワと乾燥ジワの2種類に分けられます。

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コムロ:さらに乾燥ジワには、表皮性のちりめんジワと、真皮性の小ジワや紫外線ジワに分かれます。

夏目:どういった違いがあるのですか。

コムロ:ます表情ジワですが、原因は日常の表情による癖の持続です。例えば常にしかめっ面をしている人は眉間に縦ジワができますし、常にニコニコしている方は目尻にシワができます。

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夏目:そうですね。

コムロ:対策としては、表情の癖をなくす、同じ表情を維持しない、顔の筋肉をしっかり動かす、ということが挙げられます。でもそういうことはなかなか難しいですし、とらわれなくてもいいのではないかという気もします。

夏目:はい。

コムロ:こちらは若い頃と60〜70歳の皮膚の構造です。

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コムロ:コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が、歳を取ることで弱くなっていきます。これがシワやたるみに変わっていくわけです。

夏目:若い方はきれいなダイヤ型をしていますが、高齢者の方は不揃いになっていますね。

コムロ:次にシワやたるみができる場所を見ていきましょう。

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コムロ:まずはおでこのシワ、目尻のシワ、下眼瞼のたるみ、ほうれい線、それから毛穴も開いていきます。若いうちの毛穴は丸いのですが、加齢と共にだんだん楕円形に変わり、涙状になっていきます。涙状になってしまうと何をやってもなかなか改善しません。

夏目:そうなのですか。

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コムロ:先ほど乾燥ジワには、表皮性と真皮性の2種類あるといいましたが、表皮性ジワは細かいシワが多いので、ちりめんジワとも呼ばれています。

夏目:よく聞く言葉ですね。

コムロ:加齢と共に目の下や目尻にできるのが特徴ですが、一つひとつの細かいシワがお互いに融合すると、深く大きなシワに変わってしまいます。

夏目:1本1本は細くても、それらが全部重なってしまうと、大きくなってしまうということですね。

コムロ:その前に治療すればいいのですが、放っておくと深くなってしまい、どうしようか悩むことになります。

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コムロ:表皮性ジワの原因ですが、これはお肌の乾燥と、紫外線によるお肌へのダメージです。紫外線はこれからどんどん強くなっていくので要注意です。

夏目:そうですね。

コムロ:このようなダメージを防ぐには、基礎化粧品による保湿が必要です。

夏目:肌の保水量を上げていくことが予防につながるのですね。

コムロ:そうです。

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コムロ:次に真皮性ジワですが、真皮の中にはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸という、皮膚のハリを支える3本柱があり、これらが紫外線の影響を受けて減少して起こります。

夏目:表皮も真皮も、紫外線は大敵なのですね。

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コムロ:真皮性ジワの原因は紫外線なので、防止方法は紫外線対策です。

夏目:UVクリームで紫外線をカットしたり、帽子をかぶったり、日傘をさしたり、ということですね。

コムロ:そういうことが大事ですね。

(次回に続きます)
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2014年05月27日

バスト(後編)〜「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」2014年4月放送内容から

前回の続きです。最近では豊胸術の主流になった脂肪注入や、その他のバスト形成方法についてご紹介しています。

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夏目:引き続き、バストのお話を伺っていきます。

コムロ:ここまでで人工乳腺とヒアルロン酸注入をご説明しましたが、豊胸術にはもう1つ、脂肪注入もあります。どの施術が選ばれるのかは、時代と共に変化しています。

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コムロ:最初は人工乳腺が最も多く、脂肪注入が10%程度でした。しかしヒアルロン酸の登場でこれがブームになり、人工乳腺は少なくなっていきます。さらにその後、脂肪注入が伸び、人工乳腺はさらに少なくなりました。脂肪注入が伸びた理由は血小板血漿の利用です。血小板血漿の中に成長因子が含まれていることが発見されたのですが、私はこれに着目しました。脂肪注入は定着率が1〜2割程度と低かったのですが、血小板血漿を使えば定着率が高まるのではないかと考え、日本で初めて血小板血漿と脂肪を混ぜて注入したのです。

夏目:先生のところが初めて行ったということですか。

コムロ:そうです。実際にやってみたところ、最初は5割しか残りませんでしたが、シコリが小さくなる効果もあり、もっと工夫すれば定着率はもっと高まるはずだと考えました。以前は脂肪を注入する前に脂肪を清浄器で洗っていたのですが、脂肪と脂肪の間には脂肪幹細胞があります。そこで脂肪と血小板血漿と脂肪幹細胞を注入する方法を試みたところ、6〜7割の定着率を実現でき、しこりもほとんど目立たなくなりました。

夏目:それは嬉しいですね。

コムロ:これによって、脂肪が周辺組織に吸収されてしまうと、シコリになりやすいこともわかりました。この施術によって脂肪注入が多くなり、今の私のところでは脂肪注入がトップになっています。

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コムロ:脂肪注入の施術方法ですが、まず余分な場所の脂肪を吸引します。例えば下腹部や大腿部の内側などです。次に吸引した脂肪から、脂肪と脂肪幹細胞を残しつつ、余分な組織を排除します。取った脂肪を水と一緒に容器に入れると脂肪が水に浮くのですが、下には麻酔薬などの余計なものが沈むため、これを注射器で取り除くのです。さらに脂肪を細かく切っていきます。こうすると定着率がさらに高くなるからです。次に血小板血漿を抽出し、これと脂肪・脂肪幹細胞を混ぜ、バストに注入します。

夏目:この手間を掛けることで6〜7割の定着率を実現できたのですね。

コムロ:そうです。とてもいい時代になったと思います。

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コムロ:この方は授乳を終えてバストが縮んでしまったのですが、脂肪を入れて大きくしています。血小板血漿は小じわの解消にも高価があるのですが、これをバストに入れることで皮膚にハリも生まれます。

夏目:その通りですね。サイズも大きくなりましたが、ハリがあるので若々しく見えますね。

コムロ:次はバストを小さくする「乳房縮小術」です。バストが大きすぎると肩が凝りやすく、前屈みになるので猫背にもなりやすくなります。そのためバストを小さくしたいという方もいらっしゃいます。

夏目:贅沢な悩みのような気もしますが・・・

コムロ:でもご本人にとっては大変かもしれません。

夏目:確かにそうですね。

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コムロ:実際の施術方法です。この方は乳輪が下に垂れ下がっていますが、これを上へ移動させます。その結果、右のようなバストになります。

夏目:こういうことができるのですか。きれいな形の胸になっていますね。

コムロ:今度は乳房挙上術です。乳房を吊り上げる施術ですね。これは人工乳腺を一切使用しません。垂れ下がったバストを挙げたい方、萎縮したバストを若々しくしたい方に向いています。これが施術例です。

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夏目:わあ、ぜんぜん違いますね。

コムロ:どのような施術を行ったのかというと、まず乳輪を小さくするために乳輪の周辺をドーナツ状に切除し、残りを合わせることで下がっていた乳房も上がります。ご自身の乳腺と脂肪で、これだけのボリュームが出ます。

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コムロ:陥没乳頭とは、乳首がないバストです。まったくフラットな方もいれば、中に入り込んでいる人もいます。

夏目:生まれつきということですか。

コムロ:そうです。これはバストの大きい人に多いのですが、一種の発育障害です。バストだけが大きくなって、乳管がそれに追いついていないのです。その結果、乳管が引っ張られて細くなり、乳管が閉じてしまいます。美容外科ではこういった治療も行っています。

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コムロ:おわかりになりますか。

夏目:そうですね、ビフォーでは乳頭が中に入っていますね。

コムロ:これを下から上げて、正常な位置にしていきます。私どもはなるべく乳管を温存するようにしていますが、索状化(細くひも状化)した乳管の場合には、切除せざるを得ないこともあります。しかし医学はどんどん進歩しているため、温存できるケースが増えています。

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コムロ:これは人工乳腺入替術です。この患者様は人工乳腺を入れた後で運悪く変形してしまいました。人工乳腺を入れるとその周りに膜ができるのですが、脇の下からまず乳腺を取り出し、ポケットをきれいに作り直してから人工乳腺を入れます。こうすることで右のように形が修正されます。

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コムロ:最後に、最近話題になりつつある乳腺摘出術です。乳がんの罹患率は18人に1人というデータがあります。昔は20人に1人くらいだったので、罹患率は高まっています。

夏目:多いですね。誰がなってもおかしくない時代なのですね。

コムロ:昔の乳がん治療は広範囲に切除しており、乳腺だけではなく大胸筋まで取っていました。しかし実際の再発率は、大きく取っても小さく取っても変わりません。今なら小さく取ってもらえれば、美容整形でバストを再現できます。今後は乳腺外科と形成外科、美容外科がタイアップする時代が来ると思います。

夏目:どうしてもバストというと、胸を大きくするというイメージがありますが、こんなに細かく症例が分かれているのですね。患者さん一人ひとり、悩みも違うと思いますので、やはり信頼のおける先生のところに行かれるのが大事ですね。

コムロ:是非ともそうされることをお勧めします。
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