2014年05月27日

バスト(後編)〜「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」2014年4月放送内容から

前回の続きです。最近では豊胸術の主流になった脂肪注入や、その他のバスト形成方法についてご紹介しています。

12.jpg

夏目:引き続き、バストのお話を伺っていきます。

コムロ:ここまでで人工乳腺とヒアルロン酸注入をご説明しましたが、豊胸術にはもう1つ、脂肪注入もあります。どの施術が選ばれるのかは、時代と共に変化しています。

13.jpg

コムロ:最初は人工乳腺が最も多く、脂肪注入が10%程度でした。しかしヒアルロン酸の登場でこれがブームになり、人工乳腺は少なくなっていきます。さらにその後、脂肪注入が伸び、人工乳腺はさらに少なくなりました。脂肪注入が伸びた理由は血小板血漿の利用です。血小板血漿の中に成長因子が含まれていることが発見されたのですが、私はこれに着目しました。脂肪注入は定着率が1〜2割程度と低かったのですが、血小板血漿を使えば定着率が高まるのではないかと考え、日本で初めて血小板血漿と脂肪を混ぜて注入したのです。

夏目:先生のところが初めて行ったということですか。

コムロ:そうです。実際にやってみたところ、最初は5割しか残りませんでしたが、シコリが小さくなる効果もあり、もっと工夫すれば定着率はもっと高まるはずだと考えました。以前は脂肪を注入する前に脂肪を清浄器で洗っていたのですが、脂肪と脂肪の間には脂肪幹細胞があります。そこで脂肪と血小板血漿と脂肪幹細胞を注入する方法を試みたところ、6〜7割の定着率を実現でき、しこりもほとんど目立たなくなりました。

夏目:それは嬉しいですね。

コムロ:これによって、脂肪が周辺組織に吸収されてしまうと、シコリになりやすいこともわかりました。この施術によって脂肪注入が多くなり、今の私のところでは脂肪注入がトップになっています。

14.jpg

コムロ:脂肪注入の施術方法ですが、まず余分な場所の脂肪を吸引します。例えば下腹部や大腿部の内側などです。次に吸引した脂肪から、脂肪と脂肪幹細胞を残しつつ、余分な組織を排除します。取った脂肪を水と一緒に容器に入れると脂肪が水に浮くのですが、下には麻酔薬などの余計なものが沈むため、これを注射器で取り除くのです。さらに脂肪を細かく切っていきます。こうすると定着率がさらに高くなるからです。次に血小板血漿を抽出し、これと脂肪・脂肪幹細胞を混ぜ、バストに注入します。

夏目:この手間を掛けることで6〜7割の定着率を実現できたのですね。

コムロ:そうです。とてもいい時代になったと思います。

15.jpg

コムロ:この方は授乳を終えてバストが縮んでしまったのですが、脂肪を入れて大きくしています。血小板血漿は小じわの解消にも高価があるのですが、これをバストに入れることで皮膚にハリも生まれます。

夏目:その通りですね。サイズも大きくなりましたが、ハリがあるので若々しく見えますね。

コムロ:次はバストを小さくする「乳房縮小術」です。バストが大きすぎると肩が凝りやすく、前屈みになるので猫背にもなりやすくなります。そのためバストを小さくしたいという方もいらっしゃいます。

夏目:贅沢な悩みのような気もしますが・・・

コムロ:でもご本人にとっては大変かもしれません。

夏目:確かにそうですね。

16.jpg

コムロ:実際の施術方法です。この方は乳輪が下に垂れ下がっていますが、これを上へ移動させます。その結果、右のようなバストになります。

夏目:こういうことができるのですか。きれいな形の胸になっていますね。

コムロ:今度は乳房挙上術です。乳房を吊り上げる施術ですね。これは人工乳腺を一切使用しません。垂れ下がったバストを挙げたい方、萎縮したバストを若々しくしたい方に向いています。これが施術例です。

17.jpg

夏目:わあ、ぜんぜん違いますね。

コムロ:どのような施術を行ったのかというと、まず乳輪を小さくするために乳輪の周辺をドーナツ状に切除し、残りを合わせることで下がっていた乳房も上がります。ご自身の乳腺と脂肪で、これだけのボリュームが出ます。

18.jpg

コムロ:陥没乳頭とは、乳首がないバストです。まったくフラットな方もいれば、中に入り込んでいる人もいます。

夏目:生まれつきということですか。

コムロ:そうです。これはバストの大きい人に多いのですが、一種の発育障害です。バストだけが大きくなって、乳管がそれに追いついていないのです。その結果、乳管が引っ張られて細くなり、乳管が閉じてしまいます。美容外科ではこういった治療も行っています。

19.jpg

コムロ:おわかりになりますか。

夏目:そうですね、ビフォーでは乳頭が中に入っていますね。

コムロ:これを下から上げて、正常な位置にしていきます。私どもはなるべく乳管を温存するようにしていますが、索状化(細くひも状化)した乳管の場合には、切除せざるを得ないこともあります。しかし医学はどんどん進歩しているため、温存できるケースが増えています。

20.jpg

コムロ:これは人工乳腺入替術です。この患者様は人工乳腺を入れた後で運悪く変形してしまいました。人工乳腺を入れるとその周りに膜ができるのですが、脇の下からまず乳腺を取り出し、ポケットをきれいに作り直してから人工乳腺を入れます。こうすることで右のように形が修正されます。

21.jpg

コムロ:最後に、最近話題になりつつある乳腺摘出術です。乳がんの罹患率は18人に1人というデータがあります。昔は20人に1人くらいだったので、罹患率は高まっています。

夏目:多いですね。誰がなってもおかしくない時代なのですね。

コムロ:昔の乳がん治療は広範囲に切除しており、乳腺だけではなく大胸筋まで取っていました。しかし実際の再発率は、大きく取っても小さく取っても変わりません。今なら小さく取ってもらえれば、美容整形でバストを再現できます。今後は乳腺外科と形成外科、美容外科がタイアップする時代が来ると思います。

夏目:どうしてもバストというと、胸を大きくするというイメージがありますが、こんなに細かく症例が分かれているのですね。患者さん一人ひとり、悩みも違うと思いますので、やはり信頼のおける先生のところに行かれるのが大事ですね。

コムロ:是非ともそうされることをお勧めします。
posted by コムロ美容外科 at 16:00 | メディア出演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月13日

バスト(前編)〜「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」2014年4月放送内容から

2014年4月に放送された「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」の内容をお届けします。今回のテーマは「バスト」です。バスト形成には、実に数多くの施術があるのです。

01.jpg

夏目:皆さんこんにちは。パーソナリティの夏目愛です。「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」のお時間がやってきました。さて今回の放送では、バストについてお話を伺います。先生をご紹介しましょう。コムロ美容外科 大分院の院長、小室好一先生です。先生、よろしくお願いします。

コムロ:よろしくお願いします。

夏目:今回はバストと言うことなのですが、コムロ美容外科ではオリジナルの施術方法があると伺ったのですが。

コムロ:はい。でもその前に、どのような施術があるのかをご紹介しましょう。

02.jpg

コムロ:よく知られているのはバストを大きくする「豊胸術」ですが、逆に小さくする「乳房縮小術」というものもあります。また、垂れてしまったバストを挙げる「乳房挙上術」、授乳後に大きくなった乳輪や乳頭を小さくする「乳頭乳輪縮小術」、乳首が出ていない方の乳首を修正する「陥没乳頭修正術」、術後に堅くなった人工乳腺を入れ替える「人工乳腺入替術」、乳がんになる前に乳腺を取ってしまう「乳腺摘出術」もあります。

夏目:バストというと、どうしても「大きくする」というイメージがありますが、こんなにたくさんの種類があったのですね。

コムロ:そうです。今日は上から順に説明していきたいと思います。

03.jpg

コムロ:まずバストアップですが、豊胸術には3種類の方法があります。人工乳腺、脂肪注入、ヒアルロン酸注入です。

04.jpg

コムロ:人工乳腺には、シリコンジェルバック、生理食塩水バック、ハイドロジェルバック、コヒーシブシリコンバックがあります。シリコンジェルバックは日本では40〜50年前からありますが、20年前にアメリカのFDA(米国食品医療品局)が「中身に発がん性がある」ということで禁止になりました。しかし実際には、シリコンジェルパックを入れている人と入れていない人とで発がん率が変わらないことがわかり、乳がん治療などで失われた乳房を再建する方法として復活しています。ただしシリコンジェルバックが破れると周りの組織に吸収されるのではないかという恐れもあったため、これに替わる方法として生理食塩水バックができました。生理食塩水は点滴などで使う水ですから、安全性は高いといえます。問題は破けやすいことです。

夏目:そうなのですか。

コムロ:今日はサンプルを持ってきました。

夏目:触ってみてもいいですか。

コムロ:どうぞ。これがシリコンジェルバックで、とても柔らかい感触です。

05.jpg

夏目:柔らかいですね。ハリもありますね。

コムロ:そうですね。ただこれは、針を刺したりすると中身が漏れてきます。それが欠点ですね。次は生理食塩水バックです。

夏目:中には何も入っていませんね。

コムロ:この注射器で生理食塩水をこの中に入れます。

06.jpg

夏目:では好きな量を入れられるわけですね。

コムロ:そうです。ただ最近では使われなくなりました。その後に出てきたのがハイドロジェルバックです。これは一時期ブームになりましたが、中身が澱粉多糖類なので、漏れ出すと人体に負担がかかるという問題があり、5〜6年で消えてしまいました。

夏目:そうなのですか。

コムロ:この後にコヒーシブシリコンバックが登場します。これはシリコンジェルバックに似ていますが、コヒーシブシリコンは分子レベルでお互いに結合しています。そのため針を刺しても漏れることがありません。これがその実物です。

夏目:触ってみていいですか。

コムロ:どうぞ。

07.jpg

夏目:柔らかいですね。

コムロ:カッターナイフで切っても中身が出てきません。

夏目:漏れ出すことがないので、身体にも安心ですね。

コムロ:安心ですね。実際に施術を行う際には、人工乳腺を入れるポケットを作った後、まずエクスパンダーというものを入れて、仕上がりの大きさを確認します。昔は全身麻酔で施術を行っていましたが、今は硬膜外麻酔で施術できるため、患者様ご自身の目で大きさを確認できます。乳腺の位置にエクスパンダーを入れて、ここに生理食塩水を入れて膨らませていき、患者様と鏡を見ながらチェックしていきます。これをバストチェックと言います。

08.jpg

コムロ:この時に入れた量を確認して、同じ容量の人工乳腺と入れ替えるのです。

夏目:それなら患者さんと病院側の感覚にずれが生じませんね。

コムロ:そうです。このフリップは施術例です。

09.jpg

夏目:わあ、ぜんぜん違いますね。

コムロ:ここで大事なのは、上の部分をフラットにして下半分にボリュームを付けることです。そうすると自然な仕上がりになります。

夏目:サイズも大きくなっていますが、形もすごくきれいですね。

コムロ:バストを大きくするとプロポーションも変わります。お腹の部分にくびれができているように見えるのです。

夏目:確かにそうですね。左はちょっと幼児体型という感じですが、右はとてもグラマラスに見えますね。

コムロ:次はヒアルロン酸注入です。

10.jpg

コムロ:ヒアルロン酸を顔などに注入する時には1年程度しかもちませんが、バストに入れる時には大きい粒子のものを使うため、だいたい2〜3年持続します。注入時間は20分前後です。

夏目:短いですね。

コムロ:ダウンタイムがほとんどないというメリットもあります。ただしヒアルロン酸は高価です。こちらが施術例です。

11.jpg

コムロ:ヒアルロン酸注入の場合、選択的に施術を行えます。例えば外側だけボリュームを大きくしたい、といったご要望にも対応できます。

夏目:微調整ができるんですね。

コムロ:しかし一番自然なのは、乳輪の下から注入して徐々に膨らませていく方法です。

夏目:すごく大きくて、きれいなバストになっていますね。

(次回に続きます)
posted by コムロ美容外科 at 16:00 | メディア出演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月22日

生放送TV番組「ハロー大分」で眼瞼下垂の話をしました。

 4月12日(土)、TOSテレビ大分の生放送番組「ハロー大分」に生出演してきました。この番組は1978年4月に放送が始まった、全国的に見ても最古参の長寿番組で、地域の旬の情報や生活情報を複数のコーナーで発信しています。私が出演したコーナーは9時55分からの「トスキー情報局」。4分間で眼瞼下垂についてお話ししてきました。

01.jpg

 当日は朝の9時にテレビ大分のゲスト控え室に案内され、しばらくスタッフと歓談した後、リハーサルが始まりました。スタジオ内は色彩鮮やかで、とても和やかな雰囲気です。

 フリップを使った説明の後、いつものように医療用クリップで眼瞼下垂治療の体験をしていただきました。体験役になってくださったのは岩崎朋美アナウンサー。大分ではとても有名な方です。

02.jpg

03.jpg

 4分間という短い時間に合うように、話をコンパクトにまとめるのは、意外と難しいものでした。1回目のリハーサルではうまくいかず、2回目のリハーサルでようやく時間内に収めることができました。きっとこれは、OCTの「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」で、十分な時間をいただいてお話するのに慣れているからかもしれません。

04.jpg

 最後に出演者の皆さんと記念撮影。最初から最後まで、私への歓迎の気持ちが感じられる、とても気持ちのいい雰囲気でした。また機会があれば、ぜひ出演したいと思います。番組関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
posted by コムロ美容外科 at 16:00 | メディア出演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月08日

痩身術(後編)〜「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」2014年3月放送内容から

前回の続きです。女性にとって特に気になる、腹部、太股、ヒップの痩身術です。

06.jpg

コムロ:次は腹部、お腹の部分です。ここは3つに分けます。上腹部、ウエストライン、下腹部です。下腹部だけ取って欲しいという場合には、そこだけ吸引します。そうするとお腹の部分がすっきりします。この方はお腹全体をトータルで取ってあります。トータルで取ると、お腹の形がきれいになり、プロポーションも良くなります。

夏目:ラインがすごく美しいですね。

コムロ:実は美容整形で一番難しいのは脂肪吸引です。最も高度なテクニックが要求されるのです。脂肪吸引というのは彫刻と同じようなもので、ちょっとでも失敗すると取り返しがつきません。しかも立った状態で施術を行うのではなく、デザインしてから寝ていただいて脂肪を取るため、脂肪の形状が異なった状態で施術を行います。ここで勘違いすると、デザインとは異なる形になってしまいます。そのためかなりの症例をこなしているドクターでないと、脂肪吸引を任せることはできません。軽く考えない方がいいと思います。

夏目:そうですね。

コムロ:よくあるケースなのですが、腰の脂肪をとってくびれを作りたいというお客様がいらっしゃいます。でも腰の脂肪を取ると、実は胴長になってしまいます。くびれの位置も下がってしまうからです。これが腹部の難しいところです。肋骨の下の脂肪を取るか取らないかによっても、結果は変わってきます。女性の美しさは、骨のラインをきれいに見せることにあります。鎖骨、肋骨弓、骨盤がきれいに見えると、女性らしい美しさを感じさせます。デザインも専門のドクターに任せないと、いい結果にならないのです。

夏目:ただ脂肪を取ればいいというわけではなく、女性として美しいラインを作ることが大切なのですね。

コムロ:そうです。プロポーションを考えて脂肪吸引を行わないと、最悪の結果にもなりかねません。施術後に表面がデコボコにならなければいいというわけではないのです。全体をきちんとデザインし、いかにして美しいラインをつくるかが重要です。

夏目:なるほど。

コムロ:そういう意味でも、脂肪吸引は美容整形の中でも最も難しい施術なのです。こんどは大腿部、太股です。

07.jpg

コムロ:この方は全身の脂肪を取っているのですが、実は取っては行けない場所があります。それは大腿部の外側の部分(赤い丸で囲んだ部分)です。

夏目:どうしてですか。

コムロ:ここの脂肪を取ると凹んでしまうのです。この部分は、寝ている時には脂肪が出っ張っていますが、起きると凹みます。経験のないドクターで多いのが、この失敗です。

夏目:はい。

コムロ:女性は大腿部の内側の脂肪が付きやすくなっています。次は大腿部の前面です。後は外側、膝頭の部分です。実は大腿部の前面部分の脂肪を取るだけで、大腿部の内側や膝頭の形もきれいになります。膝頭も骨の形がきれいに見えるようになります。

夏目:そうですね。

コムロ:次に大腿部の後ろ側です。

08.jpg

コムロ:この部分が出ているとお尻が大きく見えます。スリムジーンズを穿いたときも、この部分で引っかかるケースがあります。

夏目:わかります。

コムロ:ここの脂肪を取るとお尻が小さくなり、このようにすっきりします。

夏目:美しいですね。

コムロ:脚が細くなることで、長く見えるようになるという効果もあります。

09.jpg

コムロ:これはヒップアップのケースです。これは美容整形で最も難しい施術です。

夏目:そうなのですか。

コムロ:お尻の下のところに臀溝(臀部の下部と大腿部の間を水平に走る溝)と呼ばれるものがあります。これは年齢と共に深くなっていくのですが、30歳でこの臀溝が現れる確率は8割に上っています。

夏目:ほとんどの方にできるわけですね。

コムロ:20歳では2割です。

夏目:そんなに違うのですか。

コムロ:脂肪吸引すれば臀溝が消え、お尻が若返ります。

夏目:キュッと挙がっていてきれいですね。

コムロ:では実際にどこの脂肪を吸引するのかというと、臀溝周辺だけではありません。かなり広範囲に脂肪を取っています。ここで重要なのがアフターケアです。

夏目:具体的にはどのような。

コムロ:脂肪を取り去ったところには空間ができますが、これを放っておくと腫れてしまいます。そこで外側から圧迫し、さらに位置をずらします。実際には修正下着を付けていただき、皮膚をあげておきます。だいたい1〜2日でくっつきます。これによってヒップアップ効果を生み出すのです。

夏目:脂肪吸引で脂肪を抜いたら終わり、というわけではなのですね。

コムロ:腹部もそうなのですが、圧迫することでハリが生じます。腹部では1〜2週間のコルセット着用が重要になります。しかしこれで効果的に痩身が可能です。皆さまにも喜んでいただけると思います。

夏目:はい。この他にも新しい痩身術があるということですが。

コムロ:次はメソセラピーです。

10.jpg

コムロ:これは脂肪融解剤を使用します。「メソ」というのは「中間」という意味なのですが、メソセラピーは皮膚と筋肉の間(中間)を治療していくという意味です。脂肪層に注射器で脂肪融解剤を散布します。脂肪融解剤が散布された脂肪細胞は、いったん大きくなり、時間と共に小さくなっていきます。

夏目:どのくらいの期間で・・・

コムロ:30分〜1時間くらいです。これを何回か繰り返すと、脂肪細胞が次第に薄くなっていきます。そしてあるところで細胞膜に穴があいて脂肪が細胞から出ていきます。この脂肪は代謝されて呼吸と尿で体外に排出されます。

夏目:はい。

コムロ:この施術の問題は、どのタイミングで施術をやめるかの見極めが、非常に難しいことです。効果が出る前にやめてしまうケースも少なくありません。また代謝に問題が生じない範囲で行う必要があるため、一度に溶解できる脂肪の量も限られています。外科的な手術ではないので手軽なのですが、顔のような脂肪の少ない部分でないと、適用が難しいと思います。それ以外の部分で確実に痩身術を受けたいのであれば、脂肪吸引が一番いいと考えています。

夏目:取りたい脂肪の量や部位によって適した方法が変わってくるということですね。

コムロ:そうです。どの方法がいいのかは、専門の先生にご相談いただいて決められるといいと思います。

夏目:美容整形でも痩身術は、非常に神経を使う施術だからこそ、信頼のおける先生に相談するのが一番ですね。

コムロ:そうですね。それがいいと思います。

夏目:これまでにダイエットで失敗したことがあるという方も、ぜひ一度カウンセリングに行ってみてはいかがでしょうか。
posted by コムロ美容外科 at 16:00 | メディア出演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月25日

痩身術(前編)〜「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」2014年3月放送内容から

2014年3月に放送された「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」の内容をお届けします。今回のテーマは「痩身術」です。実はこの施術、美容整形の中でも最も難しいものの1つなのです。

01.jpg

夏目:皆さんこんにちは。パーソナリティの夏目愛です。「Dr.コムロのビューティ・美・トーク」、楽しんでいらっしゃいますか。今回の放送では痩身術についてお話を伺います。先生をご紹介しましょう。コムロ美容外科 大分院 院長、小室好一先生です。よろしくお願いします。

コムロ:よろしくお願いします。

夏目:一般的な痩身術というとダイエットをイメージしますが、美容整形の世界では少し違うのでしょうか。

コムロ:美容整形の世界では脂肪吸引がメインになります。また10年ほど前に韓国から入ってきた方法として、脂肪融解剤を使用したメソセラピーという方法もあります。今回はこの2つについてお話ししましょう。

02.jpg

コムロ:脂肪はこのような丸い細胞の集まりです。皮膚のすぐ下の脂肪細胞は小さいのですが、下に行くほど大きくなっていきます。脂肪の下には筋膜があります。そしてその下に筋肉があります。

夏目:脂肪は、表皮・真皮と筋肉の間にあるということですね。

コムロ:そうです。ここの脂肪を取る時に一番いいのは、下の部分の大きい脂肪細胞を取ることです。

夏目:どうしてでしょう。

コムロ:理由があります。まず知っておいていただきたいのは、真皮の下には血管が入り込んでおり、これが脂肪細胞の方にも下りていることです。

夏目:上の方の脂肪細胞は血管に近いのですね。

コムロ;そうです。脂肪を吸引する時にはカニューレという器具を使います。以前のカニューレは外径が8〜10mmくらいでした。現在では3mmや2.1mmのものを使用します。

03.jpg

コムロ:脂肪はこのカニューレに注射器を取り付けて吸引します。まず皮膚の一部を切開して2mm程度の穴を空けてカニューレが横方向になるように挿入し、中央から下に向けて徐々に吸引していきます。慣れないドクターでは、下の方にカニューレが行くと筋膜を傷つけるのではないかと怖がる人が多いのですが、上の方の脂肪には血管があるため、上の方の脂肪を取ると血管が傷ついて青あざができることがあります。しかし中間層から下の層を吸引すれば、このようなことは起きません。

夏目:そうなのですか。

コムロ:中間層までの脂肪を取っておけば、上の部分の脂肪は脂肪融解を起こします。そのため上の部分の脂肪を取る必要は全くありません。また上の部分の脂肪を取ると皮膚表面がデコボコになりやすいのですが、そのようなことも起きません。

04.jpg

コムロ:脂肪吸引の時に患者さまから「徹底的に取って欲しい」と言われることがありますが、徹底的に取ってしまうと皮膚がたるんでしまいます。そのため中間層から下の部分しか吸引しません。吸引量は2/3〜3/4といったところです。1/3〜1/4を残すことで、女性らしいきれいなラインを維持できるのです。

夏目:ダイエットでもそうですね。急激なダイエットでは皮膚がたるんでしまったりしますものね。

コムロ:そうですね。ただ脂肪吸引は、普通のダイエットとは異なります。脂肪吸引を行った後、その上の脂肪が融解し、炎症が上の方へと波及していきます。この時コラーゲンが生成され、皮膚にハリが生まれます。上の脂肪を取ってしまうと炎症が皮膚で起きてしまいます。皮膚にハリを生むためにも、上の方の脂肪は残しておくべきです。

夏目:術後の美しさを考えると、脂肪吸引でも技術力の高いドクターにやっていただくことが重要なのですね。

コムロ:そうです。こういうことは長年にわたって数多くの症例を見てきたドクターでないとわかりません。では実際に脂肪吸引できる場所はどこなのでしょうか。まずお顔であれば頬の部分や二重顎。それから二の腕(上腕部)、お腹の部分、ヒップ、大腿部、下腿部。要するに、脂肪があるところならどこでも取れます。

夏目:そうなのですか。

コムロ:ではまず二の腕の症例からご紹介しましょう。

05.jpg

コムロ:左の写真は二の腕がたるんでいることがわかります。この脂肪をどこから取るかというと、脇の下、それから肘のしわのできる部分を2mmほど切開して、そこからカニューレで取っていきます。そうすると右のように細くなります。

夏目:脇の下や肘から取れるのであれば、傷跡も気にせずにすみますね。

コムロ:ほとんどわかりませんね。

(次回に続きます)
posted by コムロ美容外科 at 16:00 | メディア出演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする