2012年04月10日

鼻翼縮小術(広がった小鼻を小さく整える)

鼻翼(小鼻)が横に張り出した鼻は、俗に「あぐらをかいたような鼻」と言われ、このような鼻にコンプレックスを持つ方も少なくありません。鼻の穴が目立ち、鼻全体が大きく見えてしまうため、なんとかしたいと思っている方もいらっしゃるはずです。

このような鼻を小さく整える施術が「鼻翼縮小術」です。数多くのクリニックで行われていますが、日本人に適した施術は、実際に必ずしも多くありません。

施術を受けられる方がお望みなのは、単に小鼻を小さくするのではなく、鼻全体をすっきりとさせ、顔全体の中でのバランスを良くすることのはずです。この目的を達成するには、鼻翼の大きさだけを見るのではなく、全体として自然な形に整えるという発想が必要です。そしてもちろん、手術後の痕跡が目立たないことも重要です。

それではなぜ日本人に合った鼻翼縮小術が少ないのでしょうか。まず一般的に行われている施術を見ていきましょう。

内側切除の場合
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外側切除の場合
Fig1-1-2.jpg

一般的な施術では、鼻翼の付け根部分で鼻翼の一部を紡錘状に切除し、再び鼻翼を縫合することで、鼻翼の大きさを縮小します。これは非常にシンプルな方法ですが、2つの問題があります。

まず第1は、鼻翼の大きさは小さくなりますが、鼻翼の「幅」はほとんど変わらないことです。この施術では鼻翼の一部を切除して、再び鼻翼の外側の皮膚と縫合しているわけですが、この部分の皮膚は頬と連続しているため可動性が乏しい(動きにくい)のです。これに対して鼻翼の内側(鼻柱側の皮膚)は可動性が高く、よく伸びます。そのため鼻翼は外側に引っ張られやすくなります。鼻翼を修正してすっきりさせるには、鼻翼の幅を縮小しなければ効果がありません。しかしこの施術ではその効果が得られにくいのです。

第2の問題は、必要以上に鼻の穴が小さくなってしまうことです。鼻翼の一部を切除して縫合するため、鼻の穴の「円周」は当然ながら短くなります。しかし日本人で「あぐらをかいたような鼻」の人は、必ずしも鼻の穴が大きいわけではありません。もともと日本人の鼻の穴は小さいのです。鼻翼の幅が変わらないのに鼻の穴が小さくなってしまうと、鼻の形状のバランスが悪くなってしまいます。

これらの問題を解決するため、コムロ美容形成クリニックでは、独自の施術を開発しています。

Fig1-2.jpg

この方法では、一般的な方法であれば紡錘状に切除してしまう皮膚を切除せず、反対側に通じる皮下トンネルをつくって真皮皮弁を反対側に引っ張り、反対側の鼻孔底の皮下組織に縫合します。簡単に言ってしまえば、鼻翼の両サイドを内側に引っ張ることで、鼻翼の幅を小さくしてしまうのです。

こうすれば必要以上に鼻の穴を小さくすることなく、鼻翼の幅を狭められます。日本人に最適な鼻翼縮小方法なのです。

鼻の穴の中からアプローチするため、手術根は目立ちません。麻酔も部分麻酔で、施術後はその日のうちにお帰りいただけます。

下の写真は施術例です。

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Fig1-3-2.jpg

小鼻の幅が小さくなって、すっきりとしたかわいらしい鼻になっていることがおわかりいただけるはずです。



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2012年03月27日

団子鼻をシャープに変える鼻尖縮小術(2)

前回の続きです。一般的なクリニックで行われている「鼻翼軟骨頭側切除術」と「鼻翼軟骨間縫合」は、日本人の団子鼻修正には向かないと述べました。それはなぜなのでしょうか。

これは東洋人と西洋人の鼻尖には、解剖学的構造の差があるからです。東洋人と西洋人の団子鼻は、外見はとてもよく似ていますが、その要因は大きく異なります。

西洋人の団子鼻の主な要因は、鼻翼軟骨の大きさと形態にあります。そのため西洋人に対しては、先ほどの2種類の施術は大きな効果があります。

これに対して東洋人(特に日本人)の場合は、鼻翼軟骨上に脂肪や皮脂腺が多く存在し、皮膚全体も厚ぼったく硬いという特徴があります。そしてその支持組織である鼻翼軟骨は、比較的小さくて薄く、柔らかいのです。そのため鼻翼軟骨だけを修正しても、鼻尖縮小の効果は限定的になります。それどころか逆に、問題が生じることもあるのです。

まず「鼻翼軟骨頭側切除術」ですが、確かに鼻尖の太さを協調する鼻の張り出しは減少しますし、外側鼻軟骨と鼻翼軟骨との間の繊維結合が切断されることで鼻翼軟骨が鼻腔内に落ち込むため、鼻尖縮小効果は認められます。しかし鼻翼軟骨を切除することで外側鼻軟骨との間にすきまができ、この状態で鼻翼軟骨同士を縫合することで、わずかに鼻尖の位置が上へと移動します。つまり鼻先が上がり、ブタ鼻になってしまう危険性があります。

「鼻翼軟骨間縫合」については、そもそも日本人のほとんどは鼻翼軟骨の広がりが団子鼻の原因ではないので、効果はほとんどありません。また日本人の鼻翼軟骨は小さくて柔らかいため、その間を単純に狭めてしまうと強度が不足し、鼻筋が曲がってしまう危険性があります。

それではどのような施術が効果的なのでしょうか。コムロ美容形成クリニックでは、以下のような施術をお勧めしています。

(1)まず日本人の鼻先の大きさを決定する最も大きなファクターである、軟骨上の脂肪組織を切除します。

(2)鼻翼軟骨の一部を切除して小さくします。

(3)鼻翼軟骨間に、(1)で取り出した脂肪の一部または患者さまの耳介軟骨を、形を整えて挿入し、鼻筋の強度を確保します。

(4)鼻翼軟骨間を縫合し、鼻尖の幅を狭めます。

鼻先を自然に美しくするには、これら全ての操作が必要です。また(4)の鼻翼軟骨間縫合では、単に糸で寄せるだけではなく、鼻尖が曲がらないよう、左右対称にキッチリ縫合する必要があります。鼻の長さが短い場合には、鼻翼軟骨を中心に寄せるように縫合すると、正面からは補足見えても、横から見た場合に鼻先が丸くなったように感じることもあるので要注意です。

あらゆる方向から見てシャープな印象を与えるには、3次元的な美しさを追求した、きめ細かい施術が必要なのです。

施術のための切開方法も、最小限の切開ですませるクローズド法と、施術の視野を確保するオープン法を、適切に使い分けなければなりません。一般的な施術のほとんどはクローズド法で対応できます。しかし全体像を把握しながら複数の操作を適切に行うには、オープン法の方が適している場合もあります。

鼻先を高くしたい、下に向けたい、上に向けたいといったご希望がある場合には、この施術と同時に自家組織移植を行うこともあります。

実はこれらの手技を確実に行うには、かなりの経験と、3次元的センスが欠かせません。そのため鼻尖縮小術を安心して任せられるクリニックは、決して多くはないのです。

団子鼻の修正を考えていらっしゃる方は、是非ともこの点にご注意ください。
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2012年03月13日

団子鼻をシャープに変える鼻尖縮小術(1)

しばらく海外講演やテレビ出演の話が続きましたが、また「美しい鼻を作る方法」の続きを再開したいと思います。今回取り上げたいのは「鼻尖形成術」です。何回かに分けてお話しします。

日本人には団子鼻の人が少なくありません。そのような方の多くは「もっとほっそりしたシャープな鼻先だったらいいのに」と感じているのではないでしょうか。「美しい鼻を作るには(2)」でも解説したように、美人と感じられる方の鼻先のとがり具合は、曲率半径でいうと8〜12mmの範囲に入ることが多く、それより大きいと団子鼻という印象を与えます。

また鼻の穴と鼻尖の関係も、顔を美しく見せるには重要なファクターになります。下の図のような比率が、一般的な美人の鼻です。

Fig1.jpg

まず鼻下面から見た鼻尖の高さは、全体の1/3がよいとされています。また鼻尖幅は鼻橋基底(鼻と鼻の下が接している部分)の幅の3/4、鼻翼幅の1/2が理想です。鼻翼幅の平均は32mmなので、鼻尖幅を16mmにすれば、美しい鼻になるといえます。(鼻尖幅と曲率半径はまったく異なるものなので、混同しないでください)

もしあなたが団子鼻だとしても、あきらめることはありません。施術によってよりほっそりとした、自然でシャープな鼻に変えることができるからです。

下に示すのは鼻の解剖図です。

Fig2.jpg

鼻の形は、鼻骨、外側鼻軟骨、鼻翼軟骨、そして軟骨上の軟部組織(脂肪など)の形状や大きさで決まります。団子鼻は

(1)軟骨上の軟部組織が大きい
(2)鼻翼軟骨が大きい
(3)左右の鼻翼軟骨の間が開いている

といったケースがほとんどです。従って

(A)軟骨上の軟部組織を切除する
(B)鼻翼軟骨を縮小する
(C)左右の鼻翼軟骨の間を狭める

といった方法で修正できます。

一般的なクリニックで行われているのは、(B)と(C)の施術です。(B)を「鼻翼軟骨頭側切除術」といい、(C)の施術を「鼻翼軟骨間縫合」といいます。

しかしこれらの施術は、日本人の団子鼻の修正には向いていません。それではどのような施術が有効なのでしょうか。これについては次回お話しします。
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2011年12月13日

隆鼻術(2)/美しい鼻を作るには(5)

 前回は隆鼻術に関する3種類の施術を紹介し、メリットとデメリットを比較しました。今回はプロテーゼ挿入法に焦点を絞って、具体的な施術方法を説明します。

 まずは下の写真をごらんください。これはプロテーゼ挿入法で使うプロテーゼ(人工軟骨)です。

プロテーゼ白.jpg

鼻筋の形をしていることが、おわかりいただけるでしょうか。材料は2種類のシリコンです。鼻筋の上の部分は堅めのもの、鼻尖(鼻の頭)の部分は柔らかめのものです。鼻尖部分を柔らかくすることで、本物の鼻の軟骨と同じような感触を再現しています。ご自身で触ってみても本物と区別が付かないので、他の人が触っても、隆鼻術を受けたということはまずわかりません。

 コムロ美容形成グループでは、50種類以上のプロテーゼをご用意しています。この中から患者さまに最適なものを選択し、患者さまの鼻にぴったり合うように削った上で使用します。プロテーゼの内側は湾曲しており、鼻骨にしっかりと接触します。このため施術後にプロテーゼがずれてしまうという問題も避けることができます。

 実はここまでの完成度に至るには、長い年月がかかっています。

 前回、初期の隆鼻術では象牙や動物の骨を削りだしたものを使用していた、という話をしました。これがシリコンに取って代わられるのは、昭和40年代です。当時はまだシリコンブロックから毎回削り出しを行うことで、ゼロからプロテーゼを作成していました。

 削り出しは彫刻刀のようなナイフで行っていました。どのような形状でも作れるのですが、毎回ゼロから削り出しを行うため、非常に手間と時間がかかっていました。また内側のカーブをうまく形成することが難しく、挿入してからずれてしまうことも、少なくありませんでした。

 このような問題を解消するため、コムロ美容形成グループは日本で初めて、事前に削りだしたプロテーゼを開発します。まず最初は鼻筋の長さによって、大、中、小の3種類のプロテーゼを作りました。その後、鼻の高さや、内側の湾曲も多様化させていきます。さらに鼻尖に柔らかいシリコンを使い、いまから20年前にプロテーゼ挿入法を完成させるのです。

 コムロ美容形成グループがこのようなプロテーゼを完成させた後、他のクリニックでも同様の取り組みが進められました。しかしコムロ美容形成グループ以上の精度でプロテーゼを作っているところはないと思います。私が見る限り、大まかな形状のところが多いという印象です。

 隆鼻術はプロテーゼをいかにきめ細かく作り上げるかが、仕上がりを大きく左右します。また鼻尖に柔らかいシリコンを使うことも重要です。鼻尖に堅いシリコンを使うと、鼻尖部分からシリコンが露出する危険性があるからです。

 なおコムロ美容形成グループでの隆鼻術は、局所麻酔を行った上で、右側鼻孔内からアプローチします。鼻の中からのアプローチなので、施術の跡は見えません。また局所麻酔なので、施術中に患者さまご自身が、鏡で仕上がりを確認できます。施術時間は約30分。メイクをしてその日のうちにお帰り頂けます。その後5〜7日後に検診と抜糸をして、施術は完了です。

 以下の写真は、コムロ美容形成グループのホームページに掲載している施術例です。全体的にバランスよくノーズアップしていることがおわかりいただけるはずです。

症例写真.jpg
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2011年11月22日

隆鼻術(1)/美しい鼻を作るには(4)

 今回と次回は、鼻筋を高くする「隆鼻術」についてお話しします。隆鼻術は戦後間もなく、まだ美容整形が黎明期だった頃から行われていました。当初は象牙や動物の骨を削ったものを挿入していましたが、その後シリコンを使った施術が登場し、現在では以下のように大きく3種類の方法があります。

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